第12話おやすみ
きっと今夜は
深く眠れそうだ
存在した事をありがたく思います
私という影は色濃く残り
不完全なまま
豊かな結晶となるのだから
いつか寒い冬
空を見上げれば
私たちが舞い降り
感性を刺激すると思います
失くした事は
永遠に心に残り
大地に魂によって
貴方へ流れ込み
記憶となり
私は貴方に起こされる
永い夢に出会い
私は幸せでした
震える身体を押さえ
今私は此処にいますが
唯の愛された結晶として
雨粒となり
大河に辿り着けそうな
予感がします
共に歩んできた仲間たち
同朋よ
記憶の破片を奪うのは
慈愛でしょう
孤独を孤独と称された時から
誰もが幸せな孤独を得たのでしょう
歩みとは不思議なもので
今は今として感じる事がまだできず
いずれ到達できるのか
楽しみでもあります
親が昔話を子供に聞かせるのは
死を実感させる為ではないか
今はそう思い感じます
生きる事は楽しくも辛くもあり
訪れた病気の愛ある足音を
小さくも大きくも
誰もに響かせ
歴史を生みます
誰であれ何であれ
予期せぬ孤独は辛いけれど
愛してもなお震えるのです
心は浄化され
魂より濃い自己へと帰ります
孤独に感じる喜びとは
現実に到達する為の試練であり
人の道だとも思います
海底に沈み
浮かび上がり
小さな幼き自己を知りました
本当に孤独であり
かわいそうだった
だから捨て去る事できず
抱え生きています
悲しみに浸る毎日は絆であり
幻の如き情報の闇でした
誰もが精神に子供を抱え
背伸びしますが
決して届かぬ
自己が今日また生まれ
存続するかもしれない?
そう思います
貴方は懸念するかもしれない
けれど大丈夫
知る権利なんて
誰にもないのだから
知りたくても知れず
理解できなくとも理解して
法螺を吹いてもなお
感性の宝庫に鍵を閉めて
扉をカーテンを閉めた瞬間から
トキ
人は本当の輝きを無償の愛により
知り理解できる時が訪れる
そう思い願います
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