アスラ編
第118話 アスラとMr.武士道
照明に照らされた狭い部屋に、1人パイプ椅子に腰掛けている、1人の少女。
長い髪をポニーテールにし、黒いマスクで鼻から下を隠している。
その女性は、現代格闘において最強の武術『修羅』、その正統継承者、修羅阿修羅。
マスクの鼻先を指で少し整えていると、ドアが開き阿修羅に声をかける。
「そろそろ出番だ」
スーツ姿のその男も、マスクで顔を隠していたが、阿修羅とは違い顔、目と口元以外は、全て隠れている。
黒を基調とした、マスク額には『武』と記されていた。
スーツの下からは鍛えられた筋肉が見えている、その男もまた只者ではなかった。
阿修羅は、立ち上がり、大きく深呼吸する。
「わかった、準備オッケーだよ、Mr.武士道」
武士道と呼ばれた男は、口元に笑みを浮かべる、素性がわからない様に偽名とマスクを使っているが、まるでなれない。
阿修羅は、Mr.武士道と共に長い廊下を歩く。
廊下の先には、開けた場所には、フェンスに囲まれたリングがあった。
観客も入っているが、その雰囲気は、特殊であった。
審判と思われる男は、リングの中から声高らかに、コールをする。
「後入場者、アスラ」
阿修羅は、アスラと呼ばれフェンスに囲まれたリングに入る。
入れ替わる様に、審判は、外にでてフェンスをしめる。
対戦相手は既にリングに入って待っていた。
ユナイテッドのチャンピオンの藤谷だった。
しかし、その表情と雰囲気、研ぎ澄まされた眼光は以前とは別人であったら、
場所は地下格闘場、相対する2人、何故この場所で戦うのか、理由、それは、次回から話を遡り説明する必要がある。
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