ひざが大爆笑

aisan

第1話

友人と

年末詣に

行ってきました。


境内で

水を汲めるので

それが目的でも

あります。


神社は

山の中にあるので

ケーブルカーで

向かいます。


到着後

お参りをし

水も汲んで

目的達成です。


空気が美味しく

眺めも

綺麗なので

少し

空間を

味わっていました。


満喫

出来たので

下山をすることに。


しかし

まだ

午前中だったので

可能であれば

途中の

ケーブルカーの駅まで

徒歩で行こう

という話に

なりました。


境内に

お店があったので

従業員の方に

聞いたところ

20分ほど歩けば

着けるとのこと。


ちょうど良い

時間です。


友人と

ノリノリで

下ることを

決めました。


お店の方の

アドバイスによると

境内を出ると

二手に道が

分かれているので

歩きやすい

右の道を

進んだ方が

良いとのこと。


言われた通り

分かれ道に

来たので

右の道を

行こうとすると

いきなり

急勾配な

階段です。


え!?


マジか!


私は普段

階段の手すりは

使わないのですが

目の前にある

この階段は

手すりを

使わないで

下れる自信が

ありません。


歩きやすい道の

はずだけど

・・・。


いや

きっと

急な階段を

下れば

あとは

緩い傾斜の

道があるはず!!


一瞬

躊躇ったものの

行く決意をし

下り始めました。


しかし

下れど

下れど

新たに

急な階段が。


しかも

途中で

段差が

ランダムになったり

枯れ葉が

積もっていたり

しまいには

手すりのない

箇所まで

登場。


すでに

ひざが

笑っています。


やはり

引き返そうと

上を

見上げたのですが

スタート地点は

遥か彼方で

視界から

消えています。


これは

下るしかない

・・・。


仕方なく

歩き始めると

どんどん

ひざの笑いが

大きくなります。


一歩一歩の

振動が

ひざに

響きまくっています。


沢山

水を

汲むんじゃ

なかった

・・・。


友人も

だいぶ

しんどそうです。


さっきまで

新鮮な

空気を吸い

爽やかな

気持ちでいたのに

今は

必死です。


歩みを

進めていくうちに

ひざは

笑いを超え

大爆笑の

域まで

達しました。


それでも

なんとか

下りきり

駅へ到着。


少し

待つ時間が

あったので

ベンチに座り

汲んだばかりの

新鮮な水を

ゴクリ。


体に

沁みます。


ふと

友人の

足を見ると

ひざが

大きく

上下しています。


ふざけているのではなく

本気なようです。


私も

自分の足を

見てみると

低周波治療器を

付けたように

なっています。


重だるい。


踏ん張れない。


山を

舐めては

いけないですね。


歩きやすいと

言っても

山道を

歩き慣れていない

人間には

だいぶ

きついです。


あの

二手に

分かれた道の

左側を

進んでいたら

どうなっているのだろう?


おぉぉぉ怖っ!!


考えると

恐ろしいです。


山は

温かく

迎え入れてくれ

厳しさも

教えてくれました。


感謝🙏





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ひざが大爆笑 aisan @aisan8787

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