主人公が村を「追い出されて」、見返すために訪問をするという物語を私は読んでいるはずだったのですが、このような小説に珍しく主人公よりも村人に心から共感できる素敵な作品でした!
語り手はこの物語の主人公なのですが、すでにこの独白が懺悔室のそれであるのですが、慈悲や許しはもちろん請わないので、読んでいて心が締め付けられてきます!
また、回復魔法という名で調教行為を正当化する行為が鬼畜路線まっしぐらで、村人はおろか人間以外にも理不尽さという共感を感じることができる稀有な小説になっています!
同情できる点としては父親は父親でロクな男ではなかったことに情状酌量の余地を一瞬感じましたが、あくまでも一瞬でした・・・
とても読みやすく描写がスムーズなため、気軽に読み始められると思います!
最初の数話で私の言っている意味が理解できると思うので、少し覗いてみてはいかがでしょうか!