第45話 最近のスポーツ選手の練習の真似をする選手

 最近はプロと呼ばれる選手であっても、メジャーリーグの有名選手の練習を前てやってる人がいるんですが、それは「元々の選手にあった練習であって、」と思うんです。


 どういうことかというと、元の選手を真似たとして、「体格、や筋肉のつきかた、場合によっては人種まで違うわけで、もうそうなると、RPGのキャラメイクで、フェアリーに戦士をさせないみたいに、おおもとの基礎値と伸びる能力値の差はどうにもならないじゃないですか。

 最初はそこから入って、徐々に自分にあった練習を見つけるんじゃなくて、プロになっても、そういうのを信仰に近い形で信じて、監督やコーチを信用していない人がいるみたいなんですけど、監督やコーチは経験則けいけんそくとして、こういうタイプは、どういう能力が伸びやすく、どうすればその選手が伸びやすいのかを、いくつもの引き出しから、〇〇タイプとか××タイプとかの過去の選手の傾向を見ているんですけど、理想を追いかける人ほど、ということに気づかないんですよね。


 子供の頃にはエースで4番であっても、プロに入ったらつなぎ役にしか適性のない選手もいるわけで、それはもう持って生まれた天性の能力差、同じ努力した場合でも伸びるか伸びないかは個々の個体差になるわけなんですよね。


 理想を、夢を追い求めるのは悪くはないんですが、全ての人が理想の能力が手に入るわけでないのを理解しないと、そこにあるのは不幸な未来しかないと思うんですよね。

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