第10話
カゲさん?なんで、なんで??なんでここにいるの?カゲさんともう一度会えたから、とっても嬉しい。でもそれより、なんでこんな炎まみれの世界の方にいるのかが気になる。。なんで?そう、今にも聞きそうな僕を前にカゲさんは顔を外した。この表現合ってるかな?とにかく、お面的なものを外した。目の前に現れたのは美しい女性だった。
「カゲさん、て君が今まで呼んでた私の本当の名前を教えてあげる。ていうか、私に名前なんてないから、活動する上でつけた裏世界でしか使ってない名前を教えるよ。Karin《かりん》って言うんだ。私がこっちにいる理由を教えてあげる。小さな頃、ほんと、うーん、、2歳くらいの時かな?もうある程度喋れて結構天才な方だったぽくって。でも、その時ぐらいに両親は消えちゃってー。で、私が道に迷った時に裏路地に入ったら声かけてくる人がいて、ついていったら部屋とか食料とか全部をくれて、。そのまま家族になった。血縁関係で結ばれた家族よりも
丈夫な管で結ばれた家族になったんだよ。そこではじめは、そのマンション全体の見学になったかな。そして4歳になるまでに全てを叩きこまれた。ま、わかると思うけど裏の仕事。チビの頃は天才だったらしいから、スラスラと仕事や決まりを覚え、5歳では本格的に仕事をしていた。身長も高かったから、小学生くらいには見えてたみたいで。それで小学に入った頃、世間的には多分高校生っていっても違和感ない見た目と頭脳だったから、過激な仕事に回された。それが、人を殺すって仕事だったんだ。でも、もちろん初めてだったから私はほぼ見守り状態で他の仲間が殺っていた。初めて人の血が地面に滴り、だんだん冷たくなっていく姿を見て、1週間はご飯も食べれず毎日吐き気しかなかった。でも、ここに入ったからにはそれも覚悟しておくべきだったと思い、次の週から仕事を始めた。って感じで。つまり、自分にはこっちの道に行く以外の選択肢はないのよ。」
僕は何も言えなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます