建築
群衆にまみれて行き着く先は、
雲の中を這って出た後のような虚しさだ。
インターネットにあふれるおしゃれは、
自身を駆り立て競走馬へと変化する。
カフェはいつもあふれていも、
自身はいつもあぶれている。
自身をつくりに行きたいが、
工具とネジはどこかへ飛んだ。
工具とネジを発見しても、
設計図はいつも曲線で絡み合っている。
そのままわかったふりして通過する。
いつもよそ見するくせに。
理解したふりして通過する。
いつも嫌悪感を背負っているくせに。
アイデンティティが騒いでいる。
奇妙なものにしがみつく。
アイデンティティは流された。
幻想から目が覚める。
がむしゃらになってお城をつくるが、
豊作な稲に嫌気が差す。
カラフルなモザイクは私利私欲を満たさない。
満たされるのは飢えだけだ。
けっきょく、灯籠を見つめることでしか成し得ない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます