第11話 スロットレーシングカーの思い出
小4の頃僕はこれを欲しがってしまい、あまり叱られた事の無かった父親を激怒させた嫌な思い出があります。僕が父親から叱られたのはそんなに無かったのでその時の事はよく覚えています。
コロコロコミックの所為でしょうが、僕はどうしてもこれが欲しくて両親にねだった事がありました。例の如く通信簿の成績が良かったら買ってあげるとあしらわれました。そこで僕はある作戦に出ました。夏休みのある日、祖父母の家に出かけると聞いて僕は両親について行く事にしました。そこで僕は祖父に駄々をこね、これを買ってくれと頼んだのです。当然父親はぶち切れ僕を苛烈に叩いたのです。帰りの車の中でも何度も叩かれました。どうでも良い学校のプールをサボった事まで持ち出されて𠮟られた位許されない、物乞いと云うみっともない事をしたんだと思いました。
後日僕はどうしても諦めきれず貯蓄を引き出して少し安いタイプの奴を購入しましたが、実際遊んでみると大して面白いモノではありませんでした。レバーを引いても思うようには動かず、すぐ止まったりコースアウトしたりしたのですぐに飽きてしまいました。何でこんなものを欲しがったのか、当時の事を思い出す度、自分の他人の受け売りに流されやすいのを後悔したものです。
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