第9話 ラジコンの思い出

コロコロコミックは本当に強迫観念を焚きつけるのが上手いのか、小4の頃ラジコンが欲しくてたまりませんでした。ラジコンと言っても田宮の4WDの奴です。そんな物は当然買える訳もなく親にねだっても四教科の成績でオール5を取ったら買ってあげると言われ軽くあしらわれてしまいました。仮に買って貰えたとしてもアホな自分にラジコンを組み立てられたのか疑問でしたが…。

それでも、1万円位の出来合いの玩具のラジコンを、確か兄が黒で僕が赤のラジコンを買って貰いました。当初はそれでも満足は出来たのですが、親が副社長のクラスメイトのデブが田宮のブーメランを買って貰ったらしいんですよね。それを一緒の公園で走らせることになったのですが、僕は劣等感からか赤いラジコンを持って行かなかった記憶があります。そしてそれ以来ラジコンを走らせる事はなくなりましたね。幸か不幸か、ミニ四駆ブームも同時期にあったので、ラジコンが出来なくても肩身の狭い思いをしないで済んだのも良かったのかもしれませんね。

現在子供だったら住宅事情を理由にしてビットチャージみたいなものを堂々と遊べた事でしょうがね。ラジコンを走らせられる環境が現代では限られてしまいましたしね。

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