ここが噂のレスボス星

まず最初に言っておかなければならないのは

今まさにこの瞬間、トランス女性たちは

別に普通に女子トイレや女湯にいるという事実

あなたは彼女たちを発見次第”出ていけ“と言うのかい


女も女で誰かを差別していることがわかって”しまった“

ここを突破しない限りフェミニズムに未来はない


自分の加害性を自覚するのは

とてつもなく大変なこと

だからトランス差別という自覚が芽生えないのだし

当然、男は女性差別に気づかない


トランスジェンダーを排除しながら

”どうして差別ってなくならないんだろう?“とか

そりゃあ差別がなくならないわけだ

誰もが似たようなことを考えているものだ


”男だって大変だ“と嘆くと

”何を馬鹿な“と一笑に伏して

”困ってる“という事実を無視する

誰もが似たようなことを行っているものだ


”どうして女ばかりが頑張らなきゃいけないの“

そりゃあ”今は“あなたがマジョリティなんだもの

それとも、女はいつだって弱者で被差別者のマイノリティ?

誰もが似たようなことを考えているものだ


自分の中の、ある一つの要素に

いつまでも注目するのは間違ってる

誰もがマジョリティでもマイノリティでもあるし

誰もがマジョリティにもマイノリティにもなる

全てはケースバイケースで世界は多様にできている

あなたも俺も、いろいろなものでできているんだ


なんて言ったところでどうせあなたは自分の差別心になんざ気づかない

もしかしたら俺がロマンティックに過ぎるのかな

差別なき世界を望んでるだなんて


男と女は大変だ

一緒にいなければならないんだもの

国家のために、種の保存のために

嫌でも一緒にいなければならないんだもの


これがゲイや障害者や外国人なら

どうしても無理なら仕方がない、となって

諦めて割り切ってそれなりにうまくやる、のが

男と女は、否が応でもうまくやらなきゃならないんだもの


では一緒にいなければいい

いつか人工子宮の開発を

夢は叶う


恋愛はどうにか発展するでしょ

力仕事や危険な作業は全部AIにお任せよ

男は男、女は女、トランスはトランス、ゲイはゲイ

それぞれがそれぞれに住み分けていって

これにて世界は平和になった


でも本当にそれでいいのかな

確かに平和な世界かもしれない

でもたぶんそれは差別をなくせた世界ではないでしょう

それは”排除“の世界だろう


トランスジェンダーを排除しながら

”どうして差別ってなくならないんだろう?“とか

そりゃあ差別がなくならないわけだ

誰もが誰かを差別しているものだから

それはもちろん自覚なく

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