47. 祝!DREAM THEATERにMike Portnoy復帰【メタル】
夜中に第一報を目にし、震える手でキーボードを打っています。この瞬間をどれだけ夢に見たことか。
『祝!DREAM THEATERにMike Portnoy復帰』。本稿に冠したこのタイトルだけで、意図は充分伝わったものと存じます。
DREAM THEATERファンであり、Mike Portnoyファンでもある筆者の思いの一端を、大好きな楽曲に乗せて、ここに述べさせていただきます。
◆DREAM THEATER
今日まで続く一大ジャンルとしてのプログレッシヴ・メタル、その代名詞と言っても過言ではないバンドです。
ドラマーのMike Portnoyはバンドの創設メンバーであり、楽曲製作は勿論、コンセプトメイキングにも深く関わる中心的存在でもあります。
ドラマーとしての彼は一打のニュアンスや正確さよりも、多彩なフレージングや曲全体のメリハリで勝負するタイプであると感じます。自由な発想と豊かな表現力は、我々リスナーを常に魅了して止みません。
以下、選出の偏りは度外視して、筆者お気に入りの楽曲のみを集めました。
★DREAM THEATER/Mike Portnoy(再生リスト)
https://www.youtube.com/watch?v=-boKk8uhmcY&list=PL_guDDmuRSVVo8yU5CO-1DQ6nlocIJOxW
◇「Wither」 Album『Black Clouds And Silver Lineings』(2009)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/4MY2jh37Rir45QH6YAkB8W?si=c36b791a9b514a69
しっとり熱いバラードに、ウザさ半歩手前の彩りを添えるドラムの業前に驚嘆。アンサンブルにおける位置取りの絶妙さこそ、天才のそれです。
◇「Panic Attack」 Album『Octavarium』(2005)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/5axwj3ekvw85989jjO8Ov8?si=d23829aa331d4413
緊張感ある楽曲が素晴らしいのは勿論、注目すべきはドラムプレイ。四の五の語るより動画を観るのが早いです。This is Mike Portnoyです。
◇「Solitary Shell」 Album『Six Degrees Of Inner Turbulence』(2001)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/5wrLsgTlT0OS2FKFLuN0XL?si=f375ae2f86cc45ba
アルバム表題曲にして42分の一大組曲からの1曲。歌詞とは裏腹な穏やかで明るい曲調。PETER GABRIEL「Solsbury Hill」やんけ! とか言わない約束。
◇「This Dying Soul」 Album『Train Of Thought』(2003)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2PmdqEOn4UhdPO8uCuMHww?si=f944949a5c1e4326
目まぐるしいリズムチェンジを事も無げに先導するドラムプレイに惚れ惚れします。アウトロの隙間恐怖症的超絶技巧全体演奏はバンド史上最大の狂気。
◇「I Walk Beside You」 Album『Octavarium』(2005)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3aO8SF6z2kdg8Mraz9rJHI?si=2d922e45871e4f47
凡庸な奏者ならば8ビートで叩くところを16の裏表、さらには3連符で捉えることにより独特のハネが生まれています。この曲はドラムが主役です。
◇「The Dance Of Eternity」 Album『Metropolis,Pt.2 : Scenes From A Memory』(1999)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/7FTf3bJuCq5UYHjUwggKNB?si=7c50a9a0f5f148b6
超名盤コンセプトアルバムから名刺代わりに放つ超絶技巧インスト曲。余談ですがUNLUCKY MORPHEUSがVln.入りの秀逸なカバーを披露していましたね。
◇「The Best Of Times」 Album『Black Clouds And Silver Lineings』(2009)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/1FESZiB2Usc0HxZVqXqHPM?si=12d809cb1af944f6
Portnoyが亡父との思い出を綴った13分の名バラード。John Petrucciによるエモーショナルなギターが涙を誘います。今のところ筆者が一番好きな曲です。
今回のピックアップは以上7曲となります。
音楽マニアとでも言うべき広範な知識に基づく膨大な引き出しを持ちながら、ドラマーとして抜きん出た個性をも両立している、俯瞰的な視点を持つトータルミュージシャンとしての才覚には脱帽せざるを得ません。
そんなMike Portnoy、DREAM THEATERの他にもTRANSATLANTICやNEAL MORSE BAND、THE WINERY DOGSなど数多くのバンド/プロジェクトに引っ張りだこなのは言うまでもありません。
ただ、今回はPortnoy個人とバンド両者に敬意を表す形で、DREAM THEATERの楽曲のみに絞らせていただきました。双方の進む道に幸多からんことを願うばかりです。
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