第8話 卒業

そこから歴史を学んでいる期間の時期はとても早く感じられた。この座学の間に英雄クラスはもちろんほかのクラスの生徒も完璧にジョーカーの歴史や生態を覚えなければならない。

「網野。卒業試験はどうだった?」

「もちろん満点だ」

陽葵は聞く相手を間違えたようだ。

「高すぎるでしょ。森下は?」

森下に助けを求める陽葵。

「俺も一応満点だよ」

「ちょっとまって、みんな高すぎじゃない?」

「逆に満点じゃないと覚えてないところがあるということだぞ」

少し焦った様子の陽葵はいきなり席を立った。

「私以外にも満点じゃない人を探してくる」

陽葵はそういうとクラス全員に点数を聞き始める。

「もうああなると止められないな」

「網野もやっとわかってきたね」

少したってから陽葵は満面の笑みを浮かべて帰ってきた。

「皆に聞いてきたら2人以外には大野しか満点の人いなかったよ」

「重要なのは周りと比べることよりも成長することだと思うぞ」

網野が正論をかます。

「これには俺も同意」

陽葵は2人と少し距離を感じているようだ。

「2人ともなんか大人っぽいね」

「お前が子供っぽいんだよ」

「しーらない」

「2人とも喧嘩よりも次の授業のことを考えたら?」

「俺はクリエイトの授業に入る」

「私は、、、どうしたらいいんだろう?」

自分の進路がわからなくて少し不安そうな陽葵。

「わからないけどとりあえず俺と一緒になりそうだね」

「それはどうなるってこと?」

「2人でオーストラリアに派遣されるってこと。早い頃から実戦に投入するらしいよ」

「ってことは網野とはもう別れちゃうの?」

陽葵が森下に精いっぱいの抗議をする。

「いや大丈夫。俺が網野の能力を報告したら網野も実戦に投入するってよ」

今度は網野が焦った様子で森下に聞く。

「ちょっと待った。おれはそんなこと初めて聞いぞ」

「だって俺が勝手にやったから」

「森下ってたまにそういうところあるよね」

「だって網野だってここにいても暇でしょ?」

森下は何で責められてるのかわからないといった感じで網野に聞き返す。

「俺はここでクリエイトのことを学びたかった」

「大丈夫。網野はカリキュラムをもう完了してるぐらいの力があるから」

「というか実戦に投入するって言われてもおれは早期覚醒者ってことをいってないぞ」

「なんか先生たちは最初から知ってたみたい。ちなみに兼平と俺も覚醒してるよ」

初耳なことをいきなり行ってくる森下に驚いている陽葵。

「そうだったの?まったく知らなかった」

「だって網野は早期覚醒者が誰かわかっていたんでしょ」

森下から少し距離を取る網野。

「お前、、どっからその情報を拾ってきた?」

「網野が調べていることを調べたらそこに書いてあったから」

「森下はこのクラスで一番怖いな」

「えーーと、完全に私置いていかれてるんだけど」

「簡単に言えば全員がもう覚醒してるから3人でオーストラリアに行くってこと」「そこで戦うの?」

ちょっと不安そうに聞く。

「いやさすがに戦うことはないと思うけど」

「それなら安心」

「でもいつ呼ばれるかはわかんないから準備しとけよ」

「まだこの能力の使い方もわかんないのに?」

「それはあっちで教えられるだろ」

「森下いつ発着場に行けばいいの?」

「確か明日の10時に集合だったはず」

「それなら、私も起きられそう」

3人は日本を満喫してからオーストラリアに旅立った。


あとがき


今回初めて作品を投稿しましたkurarasimonです。なにせ初めて小説を書いているのでどのような終わり方になるのかわかりませんがよろしくお願いします。


アドバイスがありましたら教えていただけると幸いです。


そして300PVありがとうございます。

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