神をあなたは信じる?
クララ
第1話 入学
緊張に包まれている基地内。そこに無線が入る。
「こちら司令部。準備は出来てる?」
「もちろん私は完璧よ」
「僕も戦えます」
「わかった。ならもう始めちゃいましょう」
「了解。今から地上を奪還します」
2200年世界連合東京支部
進化者である兼平陽葵は進化者養成学校の編成試験を受けに来ていた。とはいってもこの試験は合否をきめるものではなく、クラス分けを決めるものという名目になっている。
「じゃあ、お母さん、行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
今年、入学することになっている陽葵は試験会場に入っていた。中では今年の進化者200人のうちざっと半数ほどがいるようだ。陽葵の隣にももう人が座っていた。
「こんにちは」「こんにちは」
少年は陽葵のことを興味ないという感じにあしらった。『感じ悪』陽葵はそうそうに不安を感じながら試験が始まるのを待っていた。
「皆さん、こんにちは。試験を担当する高橋です。皆さんにはこれから簡単なテストを受けてもらいます。受験番号を呼ぶので呼ばれたら来てください。では1番。」
陽葵の受験番号は64番。まだ呼ばれるまでは時間があるが緊張していてもう疲れている。
「64番」
意外にもすぐに回ってきた順番に気を引きしめながら呼ばれた場所に向かった。
「64番の兼平陽葵さんですか?」
「そうです」
「わかりました。それではこの水晶に触ってください」
陽葵は言われたように水晶を触った。すると水晶が光りながら紫色に変わっていく。
「なるほど。そういうことですか。これで試験は終わりです。陽葵さんは案内された部屋にいてください」
陽葵は案内人に案内された部屋に入ったが、部屋にはまだ誰もいないようだ。陽葵は試験が終わるのを待ちながら置いてあった本を読み始めた。その間2人が部屋に入ってきたが、集中している陽葵にとっては気にかからなかった。陽葵が気づくと試験は残り3人になっている。
「ねえねえ、この試験が終わったらどうなるの?」
「わからない」
陽葵は近くの男子に聞いたがまともな回答が返ってこない。そうこうしているうちに試験が終わってしまった。
「皆さん試験お疲れ様でした。今日はこのまま寮に案内します。明日の朝にクラスの編成を発表します」
陽葵は試験の緊張からかルームメイトとの軽い挨拶を交わすとすぐに寝てしまった。
次の朝、陽葵は騒がしい声で起こされる。
「なんで、みんなこんなにうるさいの?」
「クラス分けが発表されたからしょうがないわ」
今日は試験の結果が発表される日。ただ陽葵はあまり深く考えていなかったからか忘れていた。
「そうだった。もう見てきた?」
「いや、これから見に行こうと思っていたの」
「なら一緒に見に行かない?」
「いいわよ」
陽葵はルームメイトの凜とともに発表会場に向かった。
「これって何が一番上のクラスなの?」
「たしか、英雄、強者、一般、進化者の順にいいはずよ」
「なら英雄って書いてあればいいってことね」
「まあそういうことにはなるけど、なかなかいないはずよ。大体1年で20人しか出ないから」
発表会場についた2人はそれぞれのクラスを見に行った。
【64番兼平陽葵 英雄クラス】 【138番岸凜 強者クラス】
陽葵と凜は人が集まっていてうるさい発表会場をそうそうにさると今日の授業の準備のために寄り道もせずに一緒に部屋に帰ることになる。
「陽葵はどうだった? 私は強者だったの!」
「私は英雄だったわ」
「ほんと?すごいじゃん」
「信じる者は救われるのよ」
「なるほどね」
あとがき
今回初めて作品を投稿しましたkurarasimonです。なにせ初めて小説を書いているのでどのような終わり方になるのかわかりませんがよろしくお願いします。
アドバイスがありましたら教えていただけると幸いです。
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