ふんぐがが
バブみ道日丿宮組
お題:あいつの雑踏 制限時間:15分
「サービス終了って聞くと、一つの時代が終わったとか、クソゲーなのによく持ったなとかいろいろな意見があるよね。私は基本どうでもいいって感じだけど」
「どうでもいいなら、口にしないよね?」
「それはいっちゃあかん」
「まぁどんな作品にも終わりがあるってものよね。ガラケー時代のゲームとかもはやゲームっぽさが皆無だし、よくそんなものをプレイし続けてるよなって思うんだ」
「スマホでも同じようなゲームはあるよ」
「結局プレイヤー次第ってことかな。なんでも楽しめる思考はある意味で羨ましいよ」
「やってたゲーム全部終了してるものね。ご愁傷様です」
「マイナーなのは知ってたけどさ、もどかしい」
「雑踏の中で生き続けるにはそれなりのポテンシャルが必要ってやつ。ゲームにもやる気がなければ、何も発展しない」
「メンテナンスするけど、何も更新されないのとかあるね。定期メンテナンスは大事だから、継続してほしいけれど、なにか追加されるんじゃないかっていう甘い期待はなくならない」
「生きるってことに近いかもね」
「生き物はちゃんとしないと病気になるしね」
「だから、大事にしようね」
「まだ目立つほど大きくはないけれど、赤ちゃんいるんだよね?」
「そうだよ。あなたとわたしの赤ちゃん」
「二人共お母さんだけどね」
「いいじゃない。そういうのも許される世の中になったんだから。でも、本当にわたしでよかったの? あなたのほうが赤ちゃん産みたそうに思ってたけれど」
「願望はあるけれど、ゲームが忙しくてね」
「生まれたらもっと忙しくなるよ」
「仕事だから、やめることもできない」
「vtuberって大変なのね」
「君が参加した回は盛り上がったよ」
「一般市民の何が面白いのか」
「魅力があるってことだよ。会話が面白いとか、リアクションが大げさとか、笑い声がかわいいとかいろいろね」
「なんだか恥ずかしいな」
「慣れてくればそれが高揚感にも繋がる」
「ハイテンションなあなたはちょっと近寄りがたい感じがあるよね。絶対押し倒してくるし」
「それはごめん。どうしても火照っちゃってなんかそうしたくなる」
「嫌じゃないからいいよ。ただお腹に赤ちゃんがいることは忘れないでね」
「うん、わかってる」
「じゃぁ、今日はもう寝ましょう。動画公開されてたんでしょ?」
「大丈夫だった。じゃぁ寝よう」
ふんぐがが バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます