千ノ高校ゲーム部の日常
久呂
ゲーム作り編
ギャルゲー❶
「ねぇ後輩」
「どしたの先輩」
「ゲーム作ってきたからやってみてくれない?」
「え、前言ってたあれ本気だったんだ」
「勿論だよ!さぁ早くやってくれたまえ!」
「OK、どんなゲームなん?」
「ギャルゲーだよ」
「あれ先輩ギャルゲー好きだったっけ」
「いや作るの簡単かなって」
「ギャルゲー舐めんな」
「まぁとりあえずやってみますか」
「ふっふっふ。さぁ!ゲームスタートだよ!」
ゲーム名『理不尽なギャルゲー』
「……なにこれ」
「え?いいタイトルでしょ?」
「あれ?俺と見てる画面違う?」
「いやまぁ良いじゃんタイトルなんてさっさとやれよ」
「急に語気強くなるやん…」
『俺の名は高校生探偵k』
「ちょっと待てや」
「え?」
「え?じゃないよこれ確実にあの人じゃん。体は子供頭脳は大人な人じゃん。」
「大丈夫だよ多分!取り敢えずストップ解除して早く進めようよ」
「分かりましたよ…」
『俺の名は高校生探偵工藤新二』
「パクリすぎだろ」
『中学生だ』
「何言ってんのこいつ」
『俺は今とんでもねぇ自体に陥ってしまっている…』
「とんでもねぇのはお前の頭だ自称高校生探偵の中学生」
『朝起きたら俺の隣に全裸の女が寝転がっているんだ…』
『昨日酒を飲んでからの記憶が曖昧だからやっちまったかもしれねぇぜ…!』
「待てこいつ中学生だよな?」
「中学生だね」
「なんで中学生が酒飲んでんの?」
「細かいことばっか気にしてたらモテないぞ後輩」
「細かいことでは無いけどね?」
『と、とりあえず俺は隣の女を起こして話をしてみることにした…』
『どうやって起こそう』
▷叩き起こす
▷優しく起こす
▷やらしく起こす
「うん…最後の何?」
「言葉の通りだね」
「これなんか手の込んだセクハラだったりする?」
「そんな訳ないだろ後輩。頑張って作ったんだぞ」
「そ、そうだよねまぁ最初は違いそうな選択肢選んでみようか」
▷叩き起こす
▷優しく起こす
▶︎やらしく起こす
『しかしこの女いい体だよな…ちょっと胸とか触ってみようかな…』
モミモミ
『柔けぇなこいつ…胸全然ないけど』
『何してるんですか?』
『あっ』
男は目の前が真っ暗になった
𝐆𝐚𝐦𝐞 𝐨𝐯𝐞𝐫
「やめていい?」
「いや他の選択肢はまともだから!」
「この選択肢がまともじゃない自信あるんだったら消しとけこんな選択肢!」
「つかなんだよこの主人公!倫理観無さすぎだろ!」
「え?ギャルゲーの主人公ってこんなもんじゃないの?」
「先輩はギャルゲーの主人公をなんだと思ってんの…?」
「じゃあ次はこれで」
▷叩き起こす
▶優しく起こす
▷やらしく起こす
『あのーすいません』ユサユサ
『あのー』
『あれ…ここは…』
『あっ良かった目が覚めたか』
『貴方は…』
『俺は高校生探偵工藤新二だ』
『探偵さんなんですか?』
『いやただの中学生だ』
『…?』
「そりゃそんな反応にもなるよ」
『私昨日の記憶がないんですけど…その…工藤さんは昨日何があったか覚えてますか…?』
『いや俺も昨日酒を飲んでからの記憶が無いんだすまねぇ…』
『中学生ですよね…?』
「よく言ってくれた!だよな!中学生が酒を飲むのは可笑しいよな!」
「急に元気になったね後輩」
「やかましい」
『と、とりあえず服を着てくれねぇか目のやりどころに困る…』
『あっ………そ、そうですよねすいません!すぐ着ます!』
『す、すいませんお騒がせしてしまって…』
『いや…服が近くにあってよかったよ…』
『で、では私はこれで失礼します…』
『あぁ…じゃあな』
success
「もう続きやりたくないんだけど」
「何時間かかっても最後までやって貰うよ」
「終わった…」
「クリア出来たらハーゲンダッツ買ってあげる」
「よっしゃさっさとクリアしますよ先輩!」
「本当に君は現金だね…」
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