第2話 虫眼鏡はレア道具、そして飯と今後
【名前:名無し
魔力:有・体力:小・犯罪履歴無し
孤児でホームレスな為か筋力は少ない
『状態』:空腹】
空腹、間違えてないけど…これ……
俺名無しなのか…そういえば自分の今の名前知らないな…
というか、え…これ……凄いものなんじゃ…
そういえば聞いたことある…【
門番さんやギルドの一部の人が持ってる…って
いやなんで有るんだよ!
ゴミ屋敷の前に!!!
……ゴミ片付けろって突撃されて追い返されたんかな…んで、ここに落としたと
と、思った方が腑に落ちる
てことで拾っておこ
いつかは返す(と思う)
珍しいし、異世界転生と言ったら鑑定でしょ(個人的意見)
あとぶっちゃけ食べれる雑草とか探したい
これがあれば薬草とか探せるし売れる
生命線だ
これは、俺が生きるための
あと……は、欲しいものは…お、でかいシャツ
長袖のボタン付きだしこれも
広げて、シャツ、その上にお金の入った巾着袋と虫眼鏡魔道具
そして、くるんで落とさないようにズボンで更に結んで、袖のところをカバン見たく結んで
斜めに掛けて
よし!これで背負える!
よかったー、少し怯えないで行動ができる
お腹に挟んでたんじゃいつ落ちるかビクビクしてたからな…
……つぎはごはんだな…はぁ……
✿✿✿✿✿
俺がご飯ってどうしようかと思ってたけど
何時もの行動なのか、いつの間にか人が多いところに着いた
て言ってもなぁ…コチラの記憶じゃちゃんとご飯変えてなかった気がするけど…
「おい坊主」
?
なんだ??
「こっちだこっち」
…あ
「おっちゃん」
そう、何時もお腹空かせてるとお肉をくれるおっちゃん、奥さんもたまにいる時がある
そんな時はジュースもくれるんだった
「どうしたんだ、また腹減ったのか?」
「うん、でも今日はお金もってきたよ」
おっちゃんは
にしても…転生者ってものはすぐに色々思い出すものじゃないんだな
記憶の容量がいっぱいいっぱいだからアッチとコッチがごちゃ混ぜになってる気がする
酔う感じは今の所ないから大丈夫だと思うけど
「んなもんいらねぇよ
ほら食いな、冷めて食い物にならねぇからな!」
ガハハ!と豪快に笑いながら渡されたのは
三本の焼き鳥
確かに冷めてるし焦げてるところはあるけど
そのうち1本はあったかい
「ありがとう」
「いいんだいいんだ、大人になったら沢山稼げよ!
んで沢山買ってくれ!!」
なんて言うんだから良い人だよこのおっちゃん
早速花壇に腰掛けて頬張る
うんまい!
塩とハーブかな、血生臭くない
…おっちゃんに恩返ししたいけどな…そだ
食べ終わってさっそくおっちゃんに聞いてみよう
「なぁなぁおっちゃん」
「ん?」
焼き鳥をひっくり返しながら聞き返してくれる
優しい人だよおっちゃん
「炭は使わないの?」
「炭??なんでだ??」
「そっちで焼く方が美味しいんだよ」
「ほぉん?誰に聞いた」
「知らない。でも多分冒険者さんじゃない?」
嘘である、ごめんよおっちゃん
「んーなるほどな、考えてみるわ」
ちょっと疑わしいがありがとうと言ってくれた
考えてみるだけでもいい
おっちゃんとバイバイをして
昼過ぎだけどまだ明るいし何をしようかと考えてた
1番行きたいのはダンジョンだ
でもダンジョンと言うのはそう簡単に行けない
でもスラムの人間でも行けるところはある
それは荷物持ちで行くこと
危険と隣り合わせだけど
その間はご飯に困らないし冒険者の仕事を見て覚えられる
が、まぁ無理
理由はすぐ入れない
あと冒険者が雇うことがほぼない
雇ってくれたらラッキー
あと少なくとも今の俺だとすぐ死ぬ
でもよくあるラノベで置き去りにしてくれたら
勝手に出ることは可能だ
行くのはよいよい帰りはこわい
まさにこれ
なんならギルドに登録してないから報告しても
注意してくれない
グレーゾーンだからしかないだろう
つぎ
外壁の外
外に出る目処がたってないが
スラムの人達は外壁の穴を見つけてそこから出ていく人もいる
身分証はスラムの人が持ってたり持ってなかったりする、なんでか
単純に犯罪者が出られないようにする為でもある
こっちの、世界なんて身分証があれば街に入って安全な生活ができるからな
無いなら出られない
でも、無かったら外で野垂れ死ぬ事もい
でもあったら一攫千金刃や他の村や街に行くことも可能だ
村は時々お偉いさんがきて身分証を作るとかそうゆうらしいけども
あとそうでない場合
これはアッチの知識と考えるが
駆け落ちとかに使えるんじゃ?なんて考えてる
そこで金を受け取ったりすれば不定期ながらもお金貰えるのだからかなり良い稼ぎだ
となるとかなりナワバリがあると考えるだろう
そう考えると難しい
結局答えは出ない
でも、金があれば身分証が手に入る
それだけは何とかしても手に入れなければ
結局、なーんにも思いつかなかった
しかたなくまたゴミ捨て場
捨ててある物に使えそうなボロボロの木箱を見つけたので一つ持っていく、少しでかいので休みながら自分のナワバリまで運んでいく
この、国は少なくとも雪は降ったりするし雨も降る
それだけでも命の危険と隣り合わせなんだ
息を切らしながら自分のナワバリにつく
ナワバリは貧民街でもなく、普通の家が立ち並ぶ下町
ここにもホームレスなんかはいるが貧民街やスラムとさほど変わらない人たちがいる…少ないけど
乱暴な人たちもいるから警戒は必要だけど(重要)
俺のナワバリはこの箱2つと
大人二人分が寝れるくらいの小さい土地
四方が家に囲まれてて太陽が真上に来ないと日が差さない
上半部分の箱はもうボロボロ過ぎて雨漏りするので後で壊すとして
新しく持ってきた箱を置く
これは真ん中のところが空いてるので空気の出入りができる
……まぁ、まだこの時期は暑くも寒くもないからいいけど…冬になるといつか凍え死ぬ
夏だったら熱中症で死ぬ
さっさと金を集めて考えないと、次のことを
今日は食べ物にもありつけたからか眠い
やることは無い
結局明日、またお腹空かせてるんだろう
しかたない
おやすみ俺
早く生きていける環境が欲しいな
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