第2章 草部亜衣

 私の人生は、もともと歪曲していたようにも思える。

 けれど、あなたの存在は、その状態をさらに加速させたと思う。


「私は明日、死んでしまうから学校には来ないよ。そこで、お願いしたいのだけど、聞いてくれる?」


 不自然に黒い髪。ガラス玉のような虚空感のある目。美人のくせに地味な制服の着こなし。一見するとどれも記憶に留めにくい無頓着さが、かえって印象的と思わせる少女、それが奥村おくむら小牧こまきだった。


 彼女がなぜ私に声をかけたのか、当時は理解不能だったが、今なら少しは解る。

 クラスメートと無難にうまくやっていて、目立つでもなく眩むでもない中立的な立場。

 人よりも突出するような華やかさはないが、かといって周囲と同調するような無個性タイプでもない、絶妙な立ち位置。

 だから、話を聞いてくれると思ったのだろう。


 私が彼女から、死亡宣言をされたのは、彼女と私が親しくなって一ヶ月ほど経った時のことだった。


 衝撃的なのか、非現実的なのか、中途半端な闇に引き込まれたようだった。

 私は、小牧ちゃんに呪いをかけられたと言っても、過言ではない。



「失礼します」

 軽く二回ノックをすると、扉の奥から応答の声が聞こえた。

 速やかに中へ入ると、後ろ手で静かに扉を閉めた。

 窓際からの日差しのみの薄暗い室内は、鼻の頭や頬が火照るほどに暖房を効かせてあった。  

 灰色の棚が壁際や手前に並び、専門書やカタログ等が隙間なくびっしりと所蔵されている。  

 ねずみ色の煙がゆったりと、水中を漂うクラゲのように、私のところへ流れてくる。

「こんにちは」

 くるりと回転し、座ったままこちらを見る中年の男は、私の先生だ。

 大学教授というのは、小中高のような教員免許を習得した者でないためか、単純に研究職の人柄なのか、不健全で不健康な人が多いように思える。

 先生は回転イスに腰をかけ、タバコをくわえたままこちらを見る。その目は、純粋な教育者のものではなく、確実に何かを拗らせた偏りのある人間を思わせるものだ。

 私は手前のイスに腰をかけた。肩からカバンを下ろすと、足元に置きジッパーを引いて開ける。数枚の書類が入ったクリアファイルを抜き出すと、両手で差し出した。

「書きました。後半は、項目を並べただけのところもありますが……」

「それで構いませんよ、どうも」

 彼は左手で受け取ると、タバコをふかしながら、パラパラと書類を流し見ていた。

 思うに、このタバコのせいで先生は実年齢より老けて見えるのだろう。

 そして思うに、このタバコのせいで私の書類が、先生の手元から戻る時はいつもヤニ臭いのだろう。

 一通り流れを把握したのか、クリアファイルを無造作に卓上へ置くと、気だるげな眼差しを私に向けて、口を開いた。

「ちょっと、聞いてもいいか?」

 わざわざ前置きをするなんて珍しい。

「はい、なんでしょう?」

「今までに、身近な人間を亡くした経験が?」

 やはり、気がつかれてしまった。

 というか、大学教授ほどの人間に気がつかれないわけがない。

 しかしまさか、こんな形で明確に尋ねられるとは思わなかった。

 けれど、こうも思う。

 私は、尋ねてほしい、気がついてほしい、と、本当は思っているのかもしれない。

 自分の口は頑なに閉じるし、他人の介入を拒むようなしかつらをきめる。そのくせ、厭に素直に多くのことを、文字で語ろうとする。

 そんな風に綴られたものを読む人間が、私の中に潜む闇に気がつかぬわけがない。

 しかも、相手は私の倍は生きている。

 私のような若者のことを、手に取るように把握できたとしてもおかしくない。

「ああ、そうですねぇ……」

 なんともみっともない受け答え。焦って膝の上の両拳を握り直し、背筋を伸ばす。

「そういう経験は、あります」

 先生は背が高い。手足が長い。比較的痩せた理想的な体型であるが、白髪交じりの頭髪はやや寂しくなってきている。眼鏡をかけている。目鼻立ちがくっきりしているのにも関わらず、イケメンとは言い難いのは、きっと性格が捻くれているか、何かを拗らせているかだろう。

 外見に内面が反映されるとはこういうことだろうか。

 肌は浅黒く皺がある、典型的な中年のおじさんである。

「人の寿命が生まれた時から決まっていて、百歳生きる長寿もいれば、一歳程度で死んでしまう者もいる。「本当は長生きできたけれど一歳で死んでしまった」と捉えるのは間違いであり、本来ならば、「その子の一生は初めから一年と決まっていたから、一歳で死んだに過ぎない」という考え方が可能である。……てなあ、別に構わないけどなんつーか、ライトノベルやら漫画やらゲームやらで語られそうなとっつきやすい哲学に聞こえるんだよなぁ。まあ、好きなだけ書いてくれればいいわけですが。で、何かひっかかりがあるから、こんなことを考えるのだろうと思ったわけですよ」

「あ、はい、そうですよね……」

 やはり先生には幼稚さまでも伝わってしまっていた。

 顔が熱くなってきて、思わず自分のつま先へ視線を落とした。

「あれですか? 人生百年なんて言われていますが、あれには異論有りってことですか?」

「え? いいえ、そんなことはないですよ、お年寄りが生きていても良いって、前向きに捉えることができる社会は、素敵だと思います」

 自分の心の殻をもっとつつかれるのかと思ったら、話題が絶妙に反れたので、自然と頭が上がっていた。

「何? 今の社会はお年寄りが長生きしていると疎まれることがあると言いたい?」

「そ、そういう側面はあると思いますよ。高齢化社会は、若い人への負担が大きいですから。お年寄りが小さい子を轢き殺す事故とか、疎まれる原因になっているかと」

「年寄りは厄介と、そう言いたいのですね?」

「厄介というか、お年寄りを厄介な存在にさせてしまいやすい環境があるのが問題、というのが正しいのかな? とか、いや、ごめんなさい、断言できませんが」

「まあ、ぶっちゃけますと、僕は別に百年も生きたいだなんて思っていませんから、来るとき来たらとっとと死ぬ気です」

「わ、私もそんなに生きたくないですね……」

 先生の私を見る目、左目だけが一瞬、ピクリと動いた。

 この人がどんな考えを脳内で展開しているのか、私には皆目わからない。

 先生は、どこかへ誘導するかのような、何かを探ろうとしているような口の利き方を、私に対してする。


 深い知の空間が広がっていたとして、私はまだそこへ足を踏み入れたばかりである。

 その深さや広さどころか、自分がどちらを向いてどんな姿勢でそこにいるのかですら、見えていない。

 深いところへ誘うような声

 進行方向を見定めるヒントを施す声

 姿勢が悪いと指摘する声

 いろんな先生の声が立体音響みたいに聞こえてくる。


 それは、意外にも心地よい。

 知らないことを解明する喜び。

 知が繋がる時の喜び。

 さらに深めたくなる喜び。


 私の知のきっかけは、あまり前向きなものではない。

 至極、自分よがりでマイナス思考。



 自分一人で燃えている孤独さは辛かったけれど、先生がいたから、私は自分の勉強を純粋に喜びと思えるようになったのだ。

 だから私は、先生が好きだ。

 ヤニ臭さが癖になり、気だるげな顔付きが愛らしく思え、こちらに向ける広い背中は飛びつきたくなる。


 もっと私を睨んで攻めてほしい。

 もっと私に気がついて、多くのことを教えてほしい。

 もっと、私を、いっぱいにしてほしい。


 嬉しいのか? 嬉しいと思う。

 苦しい? 少し苦しいかもしれない。



「愛ってなんだと思う?」


 黒髪の彼女は、ブランコに乗りながらこちらに問いかける。

 私は、山吹色に染まった空を眺めながら、しばし思考を巡らせた。

「定義が広くないかな? 恋愛の愛と家族愛の愛は、別物でしょう?」

 ブランコが揺れるたびに、鎖の軋む音が聞こえる。

「そういうの全部をひっくるめた、広義の意味で愛を捉えると、それってどう説明できるかな? てことよ」

 彼女は両足を小気味よく振っている。

「うーん。相手のことを想う気持ちのこと、かしら?」

「そうだと思うよ。でも、私なりに言うなら、愛って人と関わるうちに自分の中で芽生えるものでしょう? てことは、きっと人間が生きていく上で必要な、人間が持つ機能のうちの一つってことだと思うの」

「人間が持つ機能?」

 彼女は唐突にブランコから飛び降りる。そのまま走っていくので、追いかけようとしたら、片手で制された。立ち止まって待っていたら、彼女が両手に缶コーヒーを持って戻ってきた。

「どうぞ」

「あ、ありがとう」

 白く柔らかそうな手から差し出された缶コーヒーを、両手で受け取ると、私の反射神経が瞬時に働いた。

「熱っ」

 ホットだった。

「例えるのならば、今のあなたの反応のようなものよ」

 美しく切り揃った前髪に、陶器のような白い肌の彼女。私の前で少し首を傾け、微笑んでいる。

「その缶コーヒーが人間だとする。あなたは今、人から何かしらを感じ取った。だから、反応を示したのよ。愛は、自分以外の他人がいなければ成立しない感情で、基本的には相手によって自分が示してしまう反応。人間の身体機能に生まれつき備わった、機能」

「なら、異性を愛すると、家族を愛するの、違いは?」

 プルタブを引いてやや上を向いて、彼女は喉を潤す。白い首の喉あたりが動いている様が、妙になまめかしい。缶から口を離すと、舌で唇を舐めながら、得意げな顔でこちらを見てきた。

「目的が異なるだけ。異性を愛するのは、その先に性交して子孫を残していくという目的があるから。家族の場合は、血のつながる者同士で助け合うことで、一族を絶やさないようにするという目的がある。どちらも、生物として生き残るために遺伝子に刻み込まれた機能ね」

「ねえ、それってさ、もし、子孫が欲しいとか、一族を守る気もないような、通常とは異なる機能を持っていたら、愛は成立しないってこと?」

 彼女はまた微笑んだ。逆光で、不気味な笑みにも思えた。

「今のは一般的な見解よ。人によって、愛の形は異なる」


 天井の色が白かった。

 妙に身体が強張っていたから、すぐに思い出すことができた。

 ここは自分の家ではなくて、私はまた人のベッドで寝転がっていたのだ。予想が当たっていれば、きっと床に転がっているはずだ。

 片手を床に伸ばすと、カランっと快活な音を立てて転がるものがあった。

 思った通り、ビールかチューハイを飲んだ形跡がある。

 しかも、隣からはいびきが聞こえる。

「はあ……」

 起き上がって頭を掻く。

 身につけていたのはサイズの大きなジャージ。

 私の隣で、私に背を向け横たわる人間こそ、この家の主人だ。

「何してたんだっけ?」

 昨日、先生のところを去った後のことを思い返してみる。

 まあ、いつものことではある。

 適当に話を聞いてくれることが心地よくて、私はまた、この男の家に来ていたのだ。

「ねえ、起きてよ」

 自分よりも大きな体を、両手で揺さぶる。上下灰色のスエットを着たこの男は、汗をかいているのか少し臭い。


 愛ってなんだと思う?


 小牧ちゃんの問いは、たまにこうして、私のことを突き刺す。

愛だとか恋なんてもの、世界のことわりとか難解な学問に比べれば米粒ほど単純なものだと思っていたというのに、どうにもうまくあしらえない。


「なんだよ」

 彼は気だるげに、目をこすりながらこちらへ体を向けてきた。

「朝だから、ご飯食べたいんだけど」

「まだいい」


 野に咲く花を愛でるみたいに、素朴だけど大切な、そんな恋がしたいと思う。

 けれど、私にそれは、なかなか難しい。


 この男は私のことが好きだし、私もこの男が好きだ。

 けれども、私たちは深い仲になってはいけない。

 会話をしているのが楽しくて、考えていることを共有できることが幸福で、それが心地よくて一緒にいる。その胸に、顔を埋めることもある。

 けれども、この男と恋人にはなれない。

 私は先生が好きだ。

 彼も、私のことは恋人にしたくないと言う。

 互いに、恋人に求めるのは自分の支えとなってくれることだ。私たちが、互いに互いの支えとなることは困難だ。

 心理学的には、男女の友情はありえないという。

 それが必ずしもとは言わないが、間違っていることではないと思う。

 私はこの男に抱かれたいと思ってしまったことがあるし、この男も手や顔をさすって、最後に私を抱きしめる。

 それでも、キスもしないし体の関係も持たない。

 踏み越えたら、この関係が壊れてしまうことがわかっているからだ。

 恋人にはなれないが、仲の良い関係を築いている。

 この状態を、無理やり「友情」と呼ぶことはできると思う。

 この場合、世間的には「友達以上恋人未満」とか表現するのだろう。

 同性であれば、こんな中途半端な思いをせずに澄んだかもしれない。

 異性だから、近寄ると求めたくなるのだろう。


 人間は孤独な生き物なんだと思う。


 同じような境遇で、同じように色々抱えている者同士、語り合うことで落ち着きを覚えているのだろう。孤独であることの寂しさを回避するという目的のもと、私はこの男のところへ行くことがある。


「ねえ、早く彼女作りなよ」

「そっちこそ。先生どうなったんだ」

「先生は、やっぱり立場が違うから難しいよ。先生は、教授にしては優しすぎることがあって、つい本気になりそうになる。でも先生は多分、少し寂しいだけ。独身が長いんだね」

「だから、その独身を終わらせてやれって」

「ダメだって。孤独を回避するための愛は長くは続かないし、それに先生は生徒に欲情したりしない」

「そうですねー」

 また、寝返りを打って私に背を向ける。

「だから、朝ごはん食べようって」

 また体を揺らす。

「それやめてくれ……」

 左手首を掴まれ、動作を止められた。毛布を深く掛け直している。

「私でもムラムラするの?」

「そりゃあ」


 私は顔を洗った。

 カバンから歯ブラシを取り出し、歯を磨く。

 昨日の服を再び着て、コーヒーを淹れる。

 フライパンを取り出して、冷蔵庫を確認する。

 すると、ようやく起きてきた。

「パン焼いて。オムレツ作るから」

「チーズ入れてね」

 自分が別人な気がしてくる。

 先生の前の自分は、無知で幼い学生。

 この男の前では、妙に落ち着いた女。

 相手によって自我はコロコロ変わる。


「花本」

「なに〜?」

 卵を割りながら、眠そうな声を発する。

「私は、グレーかな?」

「そう思う」

「花本に彼女ができたらここには来ないから。心配しないでね」

「お前に彼氏ができたらここには入れないから安心しろ」

「……、ちなみに、私と付き合いたい?」

「自分の彼女には、いつも俺のそばにいてほしい。可愛らしくて、甘えてくるような。そんで、俺のこともちゃんと見てくれる人がいい。それができるか?」

「できる気がしない」

「だろうな。だから、付き合えない」

「ハハッ」

 わかりきったことだけれども、言葉できちんと示してもらえることの安心感は、半端なものではない。不安が払拭される心地よさが、気の抜けた笑いを誘う。

「なに笑っているんだよ」

「私も、私よりも落ち着きがあって思慮深く、常にリードしてくれる懐の深い人がいい。花本にはできないよねぇ」

「きついわぁ」

 ケラケラ笑いながら焼いたせいか、パンが少し焦げた。

 フライパンで焼くことをそろそろやめて、トースターを買うべきだ。

 どういうわけか、花本のオムレツも失敗してスクランブルエッグみたいになっていた。

 無事だったのは、コーヒー。

「ていうかさ、野菜ないね」

「確かに。色が黄色っぽいのばっかりだし」

「コーヒーはこげ茶だよ」

「黄色っぽいのとこげ茶って、つまらんな!」

 花本が冷蔵庫を乱暴に開き、何かを取り出した。

 テーブルに置かれたそれは、ホイップクリームとチョコシロップ。

「ケーキ作りのあまりだ」

「何これ〜、パンにつけるの? 子供みたい」

「違う」

 花本は、ホイップクリームのチューブを軽く振り、それを、

「何それ」

 コーヒーの上へ。

 白いホイップクリームが、コーヒーに蓋をするように絞られた。

 次いでチョコソースも、ホイップの上に網目を描くように垂らされた。

「こんな感じの、よくあるじゃん。おしゃれカフェ的なとこに」

「あるね。でも、ちょっと甘すぎない? それ」

「甘党なもんでね。ずっとやってみたかったんだ」

 花本は先に飲んだ。

 満足そうに微笑んでいた。

 鼻にホイップクリームがついていたけれど、教える気はない。

 なんとなくつられて、私もコーヒーに同じことをしてみた。安いコーヒーを上手く飲むためのごまかしみたいに思えた。

「ウインナコーヒーってこんなだよね?」

 花本は、やや間をおいた。

「クリームが乗っているってところは同じだな。でも、これはなんか別の名前の飲み物に似ている気がする。なんだっけかな?」

「さあね。私、おしゃれカフェ行かないからわからないわ」

「えーわかんねぇ? ほら、どーたらフラッペとか、何たらマキアートみたいなさ。そういうやつで、なんかありそうじゃね?」

「あの辺の違い、私全然知らないからなー。安っぽくて子供っぽいウインナコーヒーでいいじゃん」

「いやー、なんかもっとある気がするなぁ」

「じゃあ、今度会うときまでに考えておいて」

 朝のコーヒーに名前をつけようだなんて、花本って、くだらないことで盛り上がる男だな、とか思って小さく笑う。

「楽しそうだな、草部」


 中途半端な私は、それでも楽しそうには見えているようだ。

 私は今日、どんな顔して先生に会おうか?

 私は、人を本気で好きになるのだろうか?

 小牧ちゃん。

 あなたは、どのような目的を持って、「死ぬ」という選択をしたのか。

 人は、どのような目的を持って、生きるのだろうか。


✴︎


「もし、私が死んだ後に、私のことをあなたに尋ねる人がいたら、こう言ってあげて」


 彼女はそっと、私の右肩に手を置いて、耳元に吐息を吹きかけた。風が舞い、あんずみたいな香りが、彼女の黒髪から漂ってきた。


「奥村小牧は、十七歳までしか生きられない装置だっただけ」









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