クラスの聖女様が俺の元セフレだなんて誰も知らない〜妊娠したがりだなんて俺も知らない〜隣の席の美少女と仲良くしてたらなんだか様子がおかしいです

ゆきはなび❄️

聖女様と身体の関係

第1話 隣の席の美少女

「ねぇねぇ、由良くん。」



「ん?」



 隣の席の小林朱莉が絡んできた。

 少し赤茶っぽいミディアムボブがよく似合う明るい性格の美少女だ。

 最近やたら話しかけられる。

 なんで俺なんかに絡んでくるのか未だに謎である。



「今日放課後暇?暇だよね?暇じゃ無いわけないよね?」



「……俺だって暇じゃない日くらいあるんですが??」



 喧嘩売ってますね……。

 いくら俺が陰気野郎でも予定の1つや2つくらいある。

 ……まぁ今日暇なんだけど。

 でも決めつけるなら聞かないで欲しい



「ふふっ。その感じだとなさそうだねっ。」



「まぁ……」



「じゃあちょっと買い物付き合ってくれないかなぁ?」



「女友達と行けば??」



「うーん……私は君と行きたいのだよ。」



「……何を企んでるんだ?」



「何も企んでなんかないよ?ただ荷物持ちして欲しいなぁって。」



「あ…用事あったわ……」



「さっきないって言ったじゃん!お願いしますこのとーり」



 どのとーりだよ。一ミリも頭下げてないんだが…。



「はぁ……じゃあ今日だけ」


「滝くん、今日委員会ありますよ?」



 仕方ないから了承しようとした時、右斜め前の席の聖女様が会話に入ってきた。



「あー、そう言えば……」


 俺と聖女様は同じ委員会に入っている。

 すっかり忘れてたわ。



「てことで悪いけど。他を当たってくれ小林さん」


「うー。委員会じゃぁ仕方ないか」



 思わぬ助け舟があって助かった。

 まぁ終わりのホームルームで思い出しただろうが……。


 それにしてもなんでこんな美少女2人がこのクラスに固まってるんだか。

 おそらく学園ツートップの可愛さだろう。


 明るく愛嬌のある小林さんと違って聖女様御園はお淑やかな清楚タイプ。

 美少女でおっとりした雰囲気が人気である。



 前を向いた聖女様こと御園真帆は誰にも気付かれることなくホッとした様な表情を浮かべるのだった。





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