僕の世界で、君は生きる

雪幡蒼

プロローグ

もしも世界を作るのが自分なら、何をしたい?

 

 動物や植物があふれる自然豊かな世界?

 人々がみんな幸せに暮らせる世界?

 それとも人類滅亡が近い絶望的な世界?

 

 もしも物語を作るとしたら、どんな話にしたい?


 勇者が魔王を倒す話?

 異世界を冒険する話?

 主人公が世界を救う話?

 主人公が想いを告げた相手と結ばれる話?

 若者のちょっぴり甘酸っぱい青春の話?

 切なく悲しい泣けるお話?

 最後には感動するお話?


 物語の数だけ世界がある。物語は人々によって作られる。

 そして物語は世に出されて多くの人々に読まれる。


 ではお話を作るというのは、どういうことなのだろうか?


 物語を作るということは、その中のお話は作者の想像の世界。

 だけど読んでる人にも楽しんでもらえる。

 書いた人の数だけ、多くの物語が世に溢れていて、読む人も様々だ。

 

 読む方も楽しいけど、書く方にも楽しさがある。

 そう、物語を作るということは人によっては快感なのかもしれない。



 

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