おわり
デュオは自信の機体が深刻な損傷を受けて最早戦う事が出来なくなった、
がモニター越しには。
数隻残ったアローヘッドから放たれた核ミサイルが月基地に次々と着弾した、
その光りは月基地諸共マザーAIを消してその爆発は月を粉々に砕くのはさして時間もかからなかった。
「…人類…万歳…AIめコレが俺達の意地だ」
月の破片は宇宙船もAIもAFを次々と破壊した、デュオの壊れかけてたマシナリも例外では無かった。
その破片も地球に降り注ぎ地上の色んな所を破壊し続けた。
破片が降らなく成った地球はどうなったか何て分かる訳が無い、
同時刻
月と同じ周回軌道に乗りスイングバイで軌道を離れて、
偽装宇宙戦艦は後部に仕込んだレールガンの応用で反動を利用して第3宇宙速度に達して、
更に離れた所でソーラーセイルを展開して惑星セシリアに向かう避難移民船最後尾の宇宙船後方の窓、
月とその後に見える地球が遠ざかって行く。
兄も含む大人達は行き先は火星に暫く待てば必ず着くと言われて少年は素直に肯定した、
本当は火星では無いが…
軈て月も地球も遠過ぎてどれが月でどれが地球かも分からないその時、
小さな赤い光りが見えた、遠すぎるからそう見えるだけで実際は大きかったかも知れない。
更にもう1つの光りが見えた、
「移民する僕達を祝ってくれるのかな?」
そうして地球の…人類の歴史は其処で閉ざされた、数億年後どうなるか何て分かる訳が無い
この日を持って戦いは終わった、
光りが死に闇も死んだ。
正義の味方が死んで悪の敵が死んだ、
この世界の汎ゆる流れ…地脈から空脈に水脈から負が消えた、正が消えた。
もう誰も、
欲望に因る
絶望に因る
希望に因る
野望に因る
暴走は無い、
トンネルの入り口に戻ろう、
戻る所へ進もう。
苦しむ事は無いんだ、
有り触れた多数寄りも、掛け替えの無い少数と共に…
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