第11話 私の嬉しさ。
机に座ったのはいいもののやる気が出ない。このまま時間が過ぎるのを待つわけにもいかないと思いベッドに体を預ける。と、同時に電話がかかってくる。あれ、由里ちゃんだ。まだ授業中のはずなのに、なにかあったのかな。交通事故で由里ちゃんのお母さんが由里ちゃんの携帯で電話したとか…焦りと不安が混ざりつつも通話ボタンをおす。
「由菜ちゃん!◽︎◽︎公園きて!!」
意味は全くわかんないけどほっとする。とりあえずおっけーと返事をし家を出る。
朝よりかは少し肌寒い気がする。でも由里ちゃんが私を誘ってくれて嬉しさのほうが大きくてそんなこと全く気にならない。 少し歩くと由菜ちゃぁぁーん!!!!と声が聞こえる。どんだけ大きな声が出るんだwと思いながら小走りで由里ちゃんのいるベンチの方に行く。私が座るとサボりーと白い歯を見せて笑う。ほんとに何もなかったみたい。心配してたのがバカみたい。えー?サボりー?と私も笑って返す。そのあと少し雑談をしてから由里ちゃんがもし良かったらなんだけど私の家、来ない?夜ご飯もどう?と言った。もっと大きな嬉しさが込み上げてくる。うん!と返事をしじゃあ家から持ってきたいものあるから由里ちゃん家の前でまた会お!と言って私は公園を走って駆け抜けた。
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