第9話 私の失敗。

 お風呂から上がった後は直ぐにベッドに入った。すごく体がだるい。そりゃ、こんなことがあったらそうなるだろうけど…

「スー…スー…」



「🎵〜〜」

「んー…」

もう朝か…だる…この重いからだを起こす。最近は毎日お母さんを起こしてる。起こせって言われたから…本当は起こしたくない。というか話したくもない、顔も見たくない。

私の部屋の2つ横にあるお母さんの部屋に入る。

「くっさ…」

きっと昨日のビールの匂いだ。

あ、声に出てたぁーー。しまった。

「お母さーん、朝だよー、起きてー」

「るっさいんだよ、朝からぁ!!!!!」

いやお前が起こせって言ったんだろ(笑)もういいや。お母さんがうるさいって言ったし…諦めて下に降りる。

今日の朝はコンビニで買ったパン。食べながららチョコケーキの材料を調べる。卵、板チョコ、薄力粉…多っ!!!私の全財産は残り少ない。ま、まぁでもこないだお世話になったわけだし。よし、スーパーに行こうと立ち上がると

「由菜…あんた、私をこれから毎日起こせって言っただろうがよぉ!!!!!私がこの家を支えてるんだぞぉぉ!!!」

いやまだお父さん出て1週間もたってないよ。てか私起こしたよ。

「…」

あぁやっぱりいざとなると口が動かない。自分が嫌になる。

「なんか言ったらどうなの!!??この役立たずっ…」

あぁーー!もー勝手に言っとけばいいじゃんっっ???

はぁ…イライラして足音が大きくなる。そしてリビングを抜けて玄関に行く。行ってきますも何も言わないで出ていく。

「…」

「あ、ヘッドホン忘れた。」

なんか変だと思ったらヘッドホンを忘れてたんだ。戻りたいけど家には帰りたくない。

スタスタと歩く。急いで帰って音楽でも聞こう。どうせお母さんは部屋にこもってるだろう。

はぁ、やっとでスーパーに着い…

あ、あれ?開いてない?まってまだ7時じゃん。そっかぁさっきイライラしすぎて時計なんて見てなかった。

よし、帰ろう。

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