裏になりたくなかったのに
@kkkkkkkkkkkkkkkku
第1話 怒り
皆さんは大切な人はいるだろうか
「家族」「友人」「愛人」など様々だろう。
しかし、そのような人が死んでしまった時
あなたはどうするか。
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日本のある場所に美浜家という平和な5人家族がいた。贅沢な暮らしはしていなかったが楽しく幸せに暮らした。
皆さんは大切な人はいるだろうか
「家族」「友人」「愛人」など様々だろう。
しかし、そのような人が死んでしまった時
あなたはどうするか。
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日本のある場所に美浜家という平和な5人家族がいた。贅沢な暮らしはしていなかったが楽しく幸せに暮らした。夫は修一、契約業を営んでいる。妻は理真、家事をしながら大手ファッション企業のデザイナーをしている。子供達は長男で中学生、長女と次男の小学生2人がいた。ある日、修一は家へ帰っていた。
残業で夜遅くまで仕事をしてやっと帰るところだった。修一は残業で疲れ果てていたのでナマケモノのようにゆっくり家へ帰っていた。少し駅から歩いて公園の近くで自分よりも歳なおじさんに話しかけられた。修一は酔っ払いかなと考え無視しようとしたが「あんた美浜さんの旦那だろ?今アンタらの家燃えてるよ!」と衝撃な事を口にした。
修一は雷が自分に落ちたように驚いた。
修一は美浜と苗字を言ったため、おじさんを信用して家へ猛獣のように走りかけた。
修一が家に着くと家は悲惨な状態だった。
家は全部屋に火が燃え移り、ほとんどが骨組みだけの状態だった。まさに地獄と言えた。
修一の目は真っ赤な煉獄に包まれた。
近所の住民もたくさん集まりただ見世物を見ているように固まりながら燃える家を見ていた。修一は疲れ果てながらも力を振り絞り、人を押しながら煉獄に包まれた家の中に駆け入った。「おい!みんなどこだ!!」
中に入るともっと地獄のように思えた。
修一は汗を掻きながら必死に4人を探す。
そしてリビングらしきところに辿り着くと
死体らしきものが見つかった。体のほとんどが焼かれていて謎の液体もばら撒かれていた。そして、刺し口のようなものがありそこから出血もしていた。
修一は死んだ魚の目をしながら4人らしき人を見つめていた。
するとサイレンが鳴った
消防が来たようだが修一は時間が止まったように動かずに反応しなかった。
そして2人の消防士が家の中に駆け付けた。
すると消防士が
「おい!1人生きているぞ!」
「君!そこで何をやっているんだ。早く外に出なさい!」と消防士が修一を見つけた。
修一ははっとして消防士を見た。
「やだ!俺はみんなとここにいます!」
と涙目にして消防士を見た。
「ダメだ!君は生きるんだ!命を無駄にするんじゃない!」と修一の体を2人で持ち上げ家の外へ避難した。
外に出た次の瞬間、家が爆発した。
そして残骸の骨組みが吹き飛び集まって来た近所の人らは叫び声をあげながら全員その場から離れた。しかし涙を流しながら修一は動かなかった。
消防士は
「今から火を消すからその人に捕まって救急車に乗りなさい!」と言われたが残業の疲れや急に失った宝物へのストレス、火事の煙を吸ったからだろうか。修一はその場で倒れてしまった。
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翌日
修一は朝9時半頃に目を覚ました。
「ここは…」
「病気よ。もう安心して。」
と1人看護師がいた。
修一は確かに病院にいた。
「そうか。あの時、俺気絶して…」
看護師は修一を見ながら微笑んだ。
「今医者が来るから待っててね。」
と修一に言い彼女はその場を去って行った。
その後、病院の先生と警察らしき人が深刻そうな顔をしながら来た。
「修一さん、昨日の火事の事なのですが一回この棒に捕まりながら来てもらっても良いですか?」
修一は昨日のことははっきり覚えていた。
きっと家族を見せてくれると確信しながら点滴の棒に捕まって警察と医者と一緒にある場所へ連れて行ってもらった。
そして、病院の奥に着いた。遺体安置所だった。中に入ると遺体と思われる物が四つあった。修一はそこへ駆け付けた。警察と医者は慌てて修一を止めようとしたがかなり回復していたのであまりの力で止めれなかった。
「理真!良平!波咲!龍磨!」
と修一は遺体に向かって叫んだ。
いくら焦げた遺体でも修一は自分の妻と子供だというのが分かった。
「死亡した家族のご遺体を調べたのですが、
体だと思われるところに灯油がとても染み込まれていて部屋全体にも油が撒かれていました…」
と顔を暗くしながら警察が告げた。その後隣にいた医者が「そして遺体の体も調べましたがかなり体中多く刺されており、数カ所、切断された場所もあるためご遺体を見せることは出来ません…」と修一に告げた。修一は一瞬、怒りと悲しみに明け暮れ、近くにいた警察の素手を引っ張り、火山が噴火したように怒鳴った。
「なぜ4人は死んだんだ!犯人はどこにいるんだ!!探してくれーー!!!」と
警察は驚き、冷や汗を掻きながら
「捜査はしますから。落ち着いて!」
と修一を静かにさせて寝室へ戻した。
1週間後修一は病院を退院して葬式も行い、新しい家に住めるまでビジネスホテルに泊まることにした。
修一はずっと考えていた。
「警察も動いてくれているけど、俺を何かしないといけない気がする」
と決心し、街中でチラシを出すことにした。
「どなたかここの近くの家で放火された事件について知っている人はいますか?」
と駅の近くの街中で大きな声で宣伝をした。
そして3ヶ月が経った。
修一は警察から連絡が来て警察署まで行った。
そして警察2人と対談することになった。
その警察は冷や汗を掻きながら言った。
「実はあの件、捜査放棄して頂います…」
そう。放火事件の犯人捜査を放棄するということだ。
勿論修一はまたまた警察の袖を掴め上げ、怒り狂った。火山が噴火したように。1人は掴まれ
動揺し、もう1人は急に掴まれたのを見て慌てていた。た
「何故だ!!まだ3ヶ月しか経ってないのに放棄するのはおかしい!!どうせ放火で証拠が揃ってないから動くのが面倒なんだろ!!」と怒鳴り付けた。
1人は怒鳴られ驚きながら冷や汗を掻いているがもう1人の警察は修一に向かって怒鳴った。
「美浜さん!!いい加減にして下さい。これ
公務執行妨害ですよ!!」と怒った。
その後…
修一は公務執行妨害の罪で刑務所に入れられ、5年間入れられた。
牢屋の中で修一は悟った。
「もう、警察なんて頼れない…。自分でなんとかしないと…」と真剣な顔をして考えた。
そこに5人くらいの捕まった半グレのような人らが来た。真ん中にいるリーダーのような半グレは真剣な顔をしている修一に
「ヒャヒャヒャ!お前面白え顔してんな!」
と他の半グレ達と同時に唾を飛ばしながら笑って来た。修一は半グレらを見ずに言った。
「うるさい。近寄るな。」
と言うが半グレらは続けた。
「違えよ。あんた、南区の住宅街の家で起きた放火事件の夫だろ。良い情報があるんだよ。良い情報。着いて来な。」
と修一は怪しむが今自分にできることはそれしか無いので半グレらに着いていくことにした。
修一は誰も居なそうな場所に連れてかれた。
そしてリーダーのような半グレは
「良いか?覚悟して聞けよ?実はな。あの時の放火事件の犯人は…」
修一はまず唾を飲んでから真剣に聞くことにした。半グレもここからは真剣な目をしながら答えた。
「渋谷光峰だ…」
修一は光峰という名に聞き覚えがあった。
修一は半グレに問いた。
「光峰ってもしかして…」
半グレはすぐに答えた。
「あぁ…。妻の理真さんの課長だ…。」
それは修一も妻であった理真からよく聞いていた話に乗っていた名前だ。
良い働きぷっりで色々な人が信用され、理真も彼を信用するほどだった。彼はとても優しいと聞き、会社の飲み会では彼が奢ってくれるほどだった。「しかし、そんな奴が放火するのでしょうか?」と修一が問うと半グレは切ない顔をしながら答えた。「実はな、あいつは女遊びが激しくて光峰が優しくしていたのはただ理真さんに近付くためだけだったんだろうな…」と答えられた。確かに理真が帰りが遅かったり夜遅くに家を出たりしていたが出張とかだと修一は考えていたが今ここで初めて知り、修一は怒りを覚えた。
「人妻を狙ってなんのつもりなんだ…。あの!そいつどこにいるんですか?」と聞くと半グレらは首を振り「そいつは俺達も分からない…
しかし、俺らはあと3年で出所する。2年後お前が出て来た時協力するさ。」と明るく答えてくれた。その顔に修一はホッとしてほんの少し安心感が募った。
彼はリーダーのような半グレの名は和原神宮と呼んだ。
そして長い月日が流れ、5年後、修一は刑務所から出所した。
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