ホラーの流れに身を任せてみるpart5

saito sekai

削除した感情



私には、憧れている先輩がいる。いつも女の子に囲まれて、きゃーきゃー言われてる。恋人は常に存在していたが、代わるのも早かった。何故か彼女達は、その後見かけなくなる。私は地味で目立たないタイプだし、目に止まるなんて、一生無理だろうな。そんな感情を心に秘めていたのだった。


ある夜、バイトからの帰宅中私は、先輩を見つけた。公園で何かしている…女の首を絞めているのだ!

急いで、帰宅した私は、言い知れぬ恐怖に包まれていた。確かあの女の人、最近の恋人じゃあ…そうだ、きっとそうだ。先輩は、用が済んだら、あんな風に殺していたんだ…!


そして、順番が回って来た。先輩は言う。前から、君の事が気になっていたよ、付き合ってよと。


私は良心、保身という感情を削除した。だって憧れの人の側にいたい、その一心なのだから。

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