ニートゲーマー兼、美少女

@OTOMI_Spica

第1話

「あ、初見さん~?こんちはっ~!!」

パソコンの画面に向かって笑顔を振りまく美少女…バーチャルVTuberの音海スピカだ。

音海スピカとはバーチャルの世界で活躍するアイドルだ。

ゲームを基本として活動していてぐんぐんと伸びている今注目すべきライバーといえるだろう。


「あ、赤スパ!?マリリンさんありがとぉ~」

VTuberはお仕事同然で、お金も貰うことが出来る。1000人の登録者が着けば、収入化し、お給料を受け取ることが出来る。ほかにもスーパーチャットというものもあり、視聴者さん(見ている方)からお金を貰うことが出来るのだ。あまり有名では無いVTuberや配信者のほとんどの収入はスーパーチャットだ。地下アイドルのチェキのようなものだろう。


(ん〜、今度コラボとかしたいなぁ…)

彼女はそんなことを考えながら怖いと有名なホラゲーをプレイしていた。怖いものが苦手な彼女にとって、ホラゲーというのはとても地獄企画だった。

視聴者は怖がる彼女を見てはぁはぁしているらしく、とても伸びるコンテンツである。

「…んぎゃぁあぁ!???ひぃっ…はぁはぁ…」

なんとも可愛らしい声とは言えないが女の子の泣き声は興奮すると言うことだろうか、叫び声がすると大量のスパチャが飛ぶ。彼女のファンはとんだ変態だらけのようだ。

変態のファンが多いと、ファンアートなどもR18の物も多い。性描写、というやつだ。本人もそれを見て喜んでいるようで、書いた本人も喜ばれると嬉しい、ウィンウィンな感じだ。


「と、いうことでぇ~!今日はおわりぃ~!音海も色々忙しいからぁ~」

暇なリスナーたちと違って、という嫌味をさりげなく入れながら配信画面を閉じる。


(ねっ…む。着替えよ…)

そういいながら彼女は着替えを始める。普段配信をしている時の服装はジャージだ。この格好が1番楽だと言う。洗濯もしなくていいし、一人暮らしの彼女にとっては最高のパートナーである。

(ふんふふん~♪)

花歌を歌いながら脱いでいく彼女。その時コメ欄が荒れ始めた。

【なんか着替えてる音する!】

【配信切り忘れ?】

【やばwww】

(配信切り忘れてたァ…!変なこと言ってなくてよかった…)

とホットしね、改めて配信を切った。変なことを言って炎上などしたら大変だ、これからは気をつけようと心に刻み、ボサボサの頭を溶かし、準備が整い家を出る。

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