憂いな日記

つきみなも

第1話 体調不良

私はずっと体調不良だ。昨日は頭痛、一昨日は吐き気、今日は腹痛。

本当に体調が悪いわけではない。ただ、一人になりたいから色々と口実を作っている。

お母さんは特に何も言わずに学校に連絡してくれる。言いづらいけど、良いお母さんだと思う。

私の本当に調子が悪いところは、心だ。

ここまでのことを書いて今日は寝る。

私は生まれた時からずっと自分が不確かな存在だった。

好きなことも思い込みで決めて、大して興味のないアニメグッツなんかを集めて満足をしたフリをして。

学校でも自分じゃない自分を演じて、明るくて元気な人として扱われて。

苦しくてもその別の自分を見ている人たちは到底その苦しさに気付けず悩み続けて。

自分を傷つけようとしても自制心と理性が勝って、傷つけられなくて。その分の掃き溜めを自分の心で補って。

同じ理由で自殺もできず、一人の世界に逃げ込んだ。

布団の中は誰もいなくて、何も悩まなくてよくて、将来も考えなくていい。

なぜ?

なぜ社会に出ていかなきゃならないの?

今の世界は自由な生き方ができると謳っているが、実際はそうではない。

働かなきゃいけないし、生きなきゃいけない。

束縛されている。

一度友達に死にたいと言ったら「死んじゃだめだよ」と返された。

なぜ?

なぜお前が私の命の選択を否定できる?

それが嫌で嫌で、何かで死ぬまで何もしないことにした。

今日から日記を書いてみる。

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