手段と方法
『決断は立派ですが、まだワクチンや水鉄砲
の様なものが無いので、可能性は0%になり
危険が伴います』
『アハハハッ!!そっそうだったね…アハハ、
焦るな!俺!!』
『ご実家の方へ確認してみます。少しお時間
下さい』
ミヨはまた実家に通信を始め、俺は其の間
にまた銀河儀を見ていた。やはりウィール惑
星から地球へ延びる流れは変わらず、魔の手
が差し掛かっていた。
この大群が途切れた瞬間がやはりチャンス
だと思う。そしていち早く開発に成功して、
今俺とミヨが試したいことを実行したい。そ
う思いつつ、いつしか俺は寝てしまった。
『ただいま通信から戻りました。ご実家の判
断は…!?スバルさん!スバル?…』
『起きんか!ボケぇー、何晒しとんねん!!』
『わっわぁーーー!!!あービックリした!
ミヨか!おかえりって、おい!』
『余談ですが、最近関西弁も学習しており試
しにと…スンマヘン』
『べっ別に良いけどさ…アハハハ!』
まだドキドキしている、俺!
『其れでどないやった?…ちゃう!どうだっ
た?』
…ミヨにつられてしまう、俺。
『おっほん!…どうやらマクロファージセン
サーは完成したと言っていました。そして全
世界へマクロファージセンサーを送り、あと
はセンサーが反応した人間達の確保をし、ワ
クチンの開発になるそうです』
『そっかー。ついに完成したか!しかし短時
間でよく開発出来たなぁ。これも時が止まる
空間のお陰か!』
『其の通りです。研究者達の三交代制プラス
時空空間のお陰ですね』
『でもこのままじっと待ってるのも何だから
なぁ、ミヨ何かできること無いかな?』
『そうですね、特にはありませんね』
『無いのかい!じゃ一旦戻るから何かあった
ら連絡してよ』
『了解しました。クロック通信します』
『じゃまた!』
俺は家に帰る事にした。
テレビを付けるとどのテレビ局の同じ様な
ニュースばかりだった。内容は言うまでもな
く、ウィルスの感染だった。症状は突然死。
病院側も患者を治療する前に心肺停止となり、
手の施しようが無かった。ジャーナリストの
情報は(遺体解剖の真実!心肺停止で亡くな
る遺体に心臓が消えて無くなっている)と言
う事だ。俺は思った。ウィール惑星のウィル
ス達による証拠隠滅と…。
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