判断力の修行

 此れから先の事はまだ分からないが、俺が

しっかりしないとだな!


『スバル!この人が歴代戦士の助蔵じゃ』


『宜しくな、スバル君!』


『宜しくお願いします』


 この人は以前の成山さんと比べると普通の

おじさんの様な振る舞いだ。親近感があって

気楽さが良いな』


『其れじゃスバル君、一緒に着いて来てくれ

るかい』


『分かりました』


 そう言って向かった先はやはり以前の蔵だ。

ここに入ると時が止まるから、なんか良いよ

な!因みにばあちゃん達がここで生活してれ

ば歳を取らないで済んだんじゃ…なんてな!


『其れじゃ始めるよ!スバル君!』

『今回、君が会得する事は判断力で判断を瞬

時に見極める力だ。迷いを無くすと言った方

が良いかな!そこでおじさんとカルタをして

もらうよ!普通のカルタとはちょっと違うけ

どね』


 カルタ取りか?確かにやった疑惑はない様

なある様なだな!


『此れがそのカルタだよ!』


『えっ!善と悪しかないや!』


『此れからする事を考えて作っといたんだ!』


『もしかして、最近作ったんですか?』


『そうだよ。この間、完成したかな…アハハ

ハッ。どうやら、予測された表情しているね。

来るのが分かっていたんだよ。皆んな!』


『何かちょっと恥ずかしいな…へへへッ!』


『取り敢えずルールを説明も何もないんだが、

おじさんが出したカードを善と悪、ランダム

に2枚出すから出題のカードを手で払ってく

れるかい!この事の意味は空想時間の短縮で

ね。其れでは始めるよ!』


 善っ!


 ハッ!


 善っ!


 サッ!


 悪っ!


 ハッ!


 俺はこうして特別なカルタで修行が始まっ

た。出題されてから払うまでの時間を縮ます

為に…しかし、ばあちゃんが言っていた事が

気になっていた。大丈夫なのだろうか?もし

かしたら、地球にも侵略あったとしたら、も

うすでに悪魔の手が差し伸べていたとしたら

……。

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