B4 スロット

B4 スロット Part1

「結局さっきの階、モンスター出なかったね」


「そうだぞ。

今の俺の攻撃力なら、どいつが出てきてもボコボコにできるのに!」


ヨーは奮い立っている。


「ウプシロンのおかげだな」


「ありがとうウプシロン」


ウプシロンがヨーをなでる。


「お前に敵に攻撃する勇気があるのか?」


采漢紳シャッハ・ジェンがからかうと、ヨーは膨れた。


「あるよ!

俺だっていつか、采漢紳シャッハ・ジェンみたいに強くなって、水硝クリスタルみたいな悪い奴に恨まれるんだもん!」 


「お前はそれでいいのか…」


「そのためにはまず、ここをクリアして生き延びないとだな」


「うん!」


**********


<B4>


「よく来たね」


部屋には見るからに狡猾そうな魔女がいた。


采漢紳シャッハ・ジェン

懐かしいねぇ。

私のこと覚えてるかい?」


「知らん」


「薄情な奴だ」


分かってはいたが、シンセは少し呆れた。


「君は誰なら覚えているんだ?」


「お前は覚えているのか?」


「ああ。

奴はモンスターの幻影をつくり、人々を襲っていた。

モンスターの実体がないことを我々に悟られ敗北した魔女、ワンドだ」


「嫌なことを思い出させるんじゃないよ!

あんた達への恨み、ここで晴らさせてもらうよ!」

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