誰が得するんだ、よく考えよ！

いわのふ

　なーにが、エコだ。

　金儲けたいだけの癖しやがって、まったくもってなってない。

　だいたいだよ、ウクライナ紛争がはじまるまで西欧、特にドイツなんてのはロシアからLNG持ってきて発電してたわけだよ。LNGの主成分はメタンだ。メタンというのは炭素１個に水素４個のガス分子である。

　だから、炭素はほとんど出しませんなどと抜かしてやがるのである。そんでもって、原発も福島を見ろとかいうので、せっせとガスを燃やして発電してる最中にドンパチ始まっちゃったわけだよ。かの国は、LNGにエネルギーの半分を依存してるから、ロシア相手のウクライナに「じゃあ、ヘルメットでも」とか訳の分からない援助をしてるわけである。尊敬する上島さんのいたダチョウ倶楽部のボケじゃあるまいに、なんだよそれは。

　さすがにヘルメットではスホーイ戦闘機とは戦えない。竹槍でB29を堕とそうとした某国みたいである。マズイと思ったのか、ちっとは心変わりしてるようでもあるが、本音はそうじゃないのが欧州人てゆうものである。

　だいたい、昨年は欧州全般的に風が吹かず、南欧では風車がカラカラいいながら、田んぼの風見鶏風情に動くありさまで、電力大高騰である。これで懲りればいいのにそうではない。

　また、ドイツに話をもどすが、ここはエコだ、ソーラー発電だとわめいてQcellsという太陽電池会社を国策でつくった。そうしたら、中国が赤字連発で太陽電池作り始めて、巨大赤字の安売り商売の挙句に、市場占拠され買収される有様である。

　じゃあ、「クリーンな」原子力はといえば廃炉にしはじめちゃって、元に戻すことさえできやしない。そんな炉が、あちこちにあるわけだよ。持続可能性なんかありゃしない。

　なんど凝りたら、気が済むのか、次はディーゼルだとかこの間までいってたじゃないか。いまじゃ、ディーゼル四駆なんか買うのは道楽者のご隠居様だけである。

　そういやあ、半グレだか愚連隊だか、名前はよく思い出せない少女が北欧にいたが、どうやらホントは共産主義者だということで、昨今はCOPにさえよばれない。あの手の会議はカネ儲けたい連中の集まりで、共産主義者なんぞごめんこうむる、というわけだ。しかし、あんだけ、持ち上げてさわいでただろうが、ちっとは反省せよ。まあ、そんな無駄な会議で儲けてる連中よりゃあましかもしれないが。

　わたしは言いたいわけである。

　生物が環境を変えたことなんぞこれまで地球で何度あったかわかりはしない。二酸化炭素が大気に三割もあったおかげで、石炭が取れるのである。そんな、石炭ちっとばかり掘り出して、燃やしたって大気中の二酸化炭素はppmオーダーでしか増えはしない。「今年はXXppm二酸化炭素濃度が上昇しました。地球温暖化の危機です」とか言ってるわけである。

　鎌倉時代に吉田兼好という雑文書きがいて「徒然草」とかいうエッセイ集を出していた。かれは、冬だってのにサッシもない縁側で寝てたというのである。ちょうど、温暖期だったからそういうことしてたわけで、江戸時代末なんて忠臣蔵なんてのは雪がしんしんと降り積もる江戸で、暗殺騒動を起こしてるわけだよ。桜田門外の変のときだって、雪が降っていた。

　これ、おんなじ日本の話なわけで、地域的、世界的な温暖化・寒冷化なんていうのは、しょっちゅう起きてるわけである。原因はなんだか分からない。分かろうとしたって、人間風情には無理な話である。むりだってことは、米国の気象予報専門家が発見した事実である。カオス理論とよばれ研究の対象である。「南洋の蝶が羽ばたくと太平洋で荒しが起きる」という極端な説明が良く使われる。

　あさっての天気予報だって当たらないくせしやがって。いくら高価なスパコン使ったって、砂漠でもない日本で明後日の気象予報なんぞ無理だって、五十年前にわかってたじゃないか。

　今のスパコンとかいうのは、パソコンの寄せ集めみたいなもので、実効性能はきわめて悪い。予報官だってそんなこと知らないほど無知じゃあないから、安くて実効性能がよい「昔型」のコンピュータを愛してやまず、各国では人知れずそういうのを作る日本のメーカーから買ってるのである。だいたい、ついこのあいだまで、寒流の影響で東北ではコメが取れず、とかさわいでたじゃないか。それが、今じゃあ大穀倉地帯だよ。

　わたしゃあ、人にも狂ってるといわれるし、精神病院に入院したこともある、ホンモノの「キ印」である。人も嫌がるまともじゃあない薬を毎日のんで、まともじゃあない暮らしをしているが、まともじゃあない他所事くらいは理解できる程度の人間である。

　なにが、世界のために、地球のためにだ、いいかげんにしろ、この偽善者が。わたしは、エコが経済を救うと思うんです、とか言うのならまだしも、生物のためにとか、人のためみたいないいかたしやがって。だから、わたしみたいな、正直者はバカを見る世界ではある。

　だからといって、狂人がなにいったってちっとも世の中かわりゃあしないし、人の口から出るのはきれいごとばかりで、反吐がでるのである。