第5話 コロナ禍になって
コロナ禍になって大学の授業はすべてオンライン化され人と会食する機会がなくなった。唯一会食をする機会があったのは彼女と遊んだ時だけだった。
彼女と会食するときは発作は出なかった。理由はなんとなくわかる。私は、幼いころから完食指導を受けていて、さらに中学生まで野球部に所属していたため食事を残すのは悪、たくさん食べることが善とする環境にいた。食事は絶対に残してはいけなく、吐くまで食べろという方針で食事中は常にプレッシャーを感じていた。しかし彼女は、食べられなければ残していいのだと言っていたため、残すのは申し訳ないと思いつつも、最悪残しても大丈夫という少しリラックスした状態でいられたのが理由だと思う。
オンライン授業に慣れてきたころ、コロナが一時期少し落ち着きオンライン授業と対面授業の併用が開始した。久しぶりに学校に行き、友達と昼食を食べるとき当然のように発作が出た。この時は久しぶりだからしょうがないと思っていたが、週に2回ほどしか学校に行かないため久しぶりがリセットされない。そのため毎回発作が起こるようになった。これを繰り返していくうちに彼女意外との食事ではすべて発作が出るようになった。
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