デモニオ・ガールズ【私の仕事】

しいな。

第1話 ポンプとラッパ

「いってきまーーーすっっっ!!!!」

大きな声を出す。これは日課。お父さんを起こすためである。

お父さんは以前働いていたが、今、ある病気で働けなくなり、自宅療養中。

お母さんはお父さんの代わりに会社に行っている。弟もまだ中1で学校に行っている。

私は大学生。宮下凜花(みやした りんか)

「数学」が大の苦手なので数学がある時間を避けて登校している。

ほとんど数学が一限目、二限目に入っているのでいつも一緒にお母さんたちと家を出れない。別に私はそれでいいと思っている。

学校では仲のいい友達と喋って、授業は真面目に受け、ちゃんと単位を取るための授業を受けたら下校する。同じような感じで友達も受けているので、一緒に下校できる。

友達1:「なぁなぁ、今日暇?」

凜花「ぜーんぜん暇!」

友達2:「わたしもぜんぜん大丈夫だよ〜」

友達1:「じゃあさ、カフェ行かない?なんかいいとこインスタで見つけたの!」

凜花:「へぇ〜!」

友達2:「いいよ〜!!」

友達の提案で私達はカフェに行くことになった。

だがカフェは少し遠いところにあった。ここから電車で3駅のところ。お金がかかることに嘆いていたが、提案者がすべて負担してくれることになり、早速私達は歩き出した。

電車で三駅、「ふるいあ駅」というところで降りた。駅の外から見える景色には…

人がたくさんいた。東京のような人混みに私は少し驚いていた。

駅の中には駅員さん一人以外にだれもいない。だが外には人がたくさん。その光景に少し驚きながらも私達は電車から出た。

「ウ゛ッ」

聞き覚えのない声がする。途端に友達が倒れ込む。

「ちょっ....」

言いかけたところで私は倒れ込んでしまった。朦朧とする意識の中、わたしはビジネスシューズはいた男二人、そして

1つの注射器が見えた。

男たちは何やら喋っているようだが、私には雑音にしか聞こえず、会話内容が聞こえなかった。

まもなく、私の視界は黒一色になってしまった。

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