第19話 王女の護衛任務に出発
* 王女の護衛任務に出発
よし! 久々に朝食を頂いた! やっぱ、ここの料理は美味い。幸せ・・・
と、そんなところに、いつものギルドの受付嬢が走ってきたけど、これ・・・・私?
何にもしてないけどな〜
食堂まで走り込んできて、「ギルド長がお待ちです! 急いで来てください!」って?約束してないよ〜
まあ、急げっていうのなら、もう食べ終わったしね、いいけど。
で、ギルドへ入ったら、速攻で、バンスさんの部屋へ拉致された。そこには・・・
あれ? 王女様? 先日のワンちゃんのときの第三王女様が大きな椅子にチョコンと座って手を振っている、けど、あれ私に?向けて?振られているよね〜
「おはようございま〜す」って部屋の中へはいりました!
ワンちゃんも私のことを覚えていたのかな? 王女様の膝の上から私のところに寄ってきて、「ゥワン」だって!うん、可愛い!
バンスさんからの話では、明日から王女カトレナ様が王領の視察で、3日間領内を回るそうで、そのお付きとして私にご指名があったらしい。でも、私はしがない庶民のCランク冒険者なんですけど〜
なぜ? 護衛の騎士たちや使用人たちも数人同行するんだけど、どうも怪しい、つまり教会派?の者も居るらしくて、王女とペットの護衛を強化したいという王宮からの要望で、このカトレナ王女が、ならばって私、ミヤビを指名されたようだ。
騎士たちの知らない者のほうがいいというのも理由らしいよ。
王女の話し相手として、ペットを飼っている者を新しく使用人として雇った、という設定?らしいよ。まあ、私は良いけどね〜 それにしても、入れ知恵はバンスさんだろ? チラと顔を見れば、視線を外された。
しかも、私は気づいているよ、時々王女様が言い間違えてるんだよね。バンスさんのことを、「おじ・・」って言い掛けてるけど、あれ、「オジサマ」とかでしょ?
まあ、バンスさんも何らかの王家関係者?ってところ?
私の鑑定では出てこないけど、きっとリンネは解っているんだろうな。言ってくれないってことは、まあ気にするな!ってことだろうね。
ということは、バンスさんは私と同等か私以上の鑑定を持っているってことだよね〜
それで、肝心の私の役目は?
常に王女の近くにいての護衛、というまあ他の使用人たちに恨まれそうな仕事ですね〜、まあ、うまくやりますけど? 姿を見せなければ良いでしょ?
私が王女の依頼を気前よく?お受けしたので、王女は帰っていかれましたよ、明日の朝、宿まで迎えに来てくれるってことだし。
バンスさんから、「すまないな、お前しかいないんだ、頼んだぞ〜」って、もう断れる状況じゃないじゃないですか〜
「それに、もし途中でも良い、なにかあったら、俺にすぐに知らせてくれ!先日のアレ、鷹、アレで良いからな」
って、はいはい、ピーちゃんですね、解っていますよ、抜かり無く!
朝、寝坊はしませんでした、明るくなると同時に起きていたから〜
準備して待っていたら、迎えの馬車が来たので、乗り込む。
だけど・・・・何?これ、もう私の試練が始まっているよ〜。気配察知は常時発動しているから、嫌な気配がビンビン、痛いくらい・・・
迎えに来てくれたのは、馬車の御者の男性、執事さん?の男性、それと、女性の使用人の3人だけど・・・男性2名、これアウト! だって、悪意ビンビン、殺意まで持っているし〜
鑑定してみたら、殺人、詐欺、盗賊の称号持ち。特に執事さんのほうは、詐欺鑑定のスキル持ち。何? 詐欺鑑定って?
詳細が現れた。鑑定項目の変更、隠蔽なんだけど、それを、通常の鑑定以上の効果をもって実行できる、ってもう、犯罪者にもってこい!のスキルじゃん?こんなのもあるんだ? って、あれ?何で、私、見れたのかな? リンネが私の太ももの上で、「そりゃあ、ミヤビの鑑定は転生者級だし、さらに僕が少し見えるようにしておいた、よ〜」って念話で教えてくれた。
それで? ねえ、リンネ? これ。どうしたら?良いの?
「まあ、ミヤビの好きなようにヤッてみれば良いさ〜」
よし、方針決定。まず、忘れ物をしたのでギルドに寄ってもらうようお願いしたら、笑顔で了承してくれたので、ギルドに入っていってバンスさんに事情を話した。「御者と執事の二人は殺人の称号持ちで、今、私を狙っているので、これから返り討ちにしま〜す!」って。
その後、王都内の朝は道が込みますから、外壁を出て外回りに王宮へ向かいます、っていう案内の通り、ギルド門から出て右回りにゆっくり?進んでいる。
はい!登場。
そのへんにでも隠れていただろう傭兵たちが6人、ワラワラと馬車の前に立ちふさがって、馬車を止めてしまったよ・・・・
いつの間にか、御者も執事も傭兵側に移動しているし、まあ、私にとっても、そのほうが都合がいいけどね、まとまってくれてたほうが・・・
範囲指定の強めの感電で! 見ろ!みんな跪いて、中には頭から煙を上げているのもいるよ〜 金属回収で、こちらに武器や金品を集めて、全員に気絶を重ねがけしておいた。
馬車内で、気を失っている使用人の女性にヒールを掛けて目覚めさせて状況を説明して、馬車の運転できる?って聞いたら、出来るっていうので、なら、バンスさんに知らせにいってからでかけようかな?って思っていたら、一台の馬車が近寄って来るのが見えた。ああ、バンスさんの馬車だよ、バンスさんは乗っていないけど御者は先日の転生者さん。
全員を引き渡して、後はヨロシクって伝えて、王宮へ急ぐことにした。
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