第27話 風雲児
おけましておめでとうございます。
元旦の今日、私の2人の子供とその家族が、拙宅にやってきます。その中に、6歳の孫がいます。男の子で、なかなかヤンチャな子です。
今朝私は妻に、「風雲児、来るだね」と言いました。そして、ふと思いました。最近、「風雲児」という言葉をあまり聞かないと。
「風雲児」は、国語辞典では次のように説明されています。
■『新明解国語辞典 第8版』:社会の変動期に所を得て活躍する英雄・豪傑。
「風雲児」をネット検索すると、ラーメン店や「風雲児たち」という漫画などがヒットしますが、出てくる項目数はあまり多くはありません。
死語とまでは言えないでしょうが、あまり使われなくなったと言えるのではないでしょうか。
敗戦後、日本は大地震などはあったものの、巨大な社会変動もなく、平和を謳歌してきました。風雲児が出現するような環境ではなかったのかもしれません。
大きな社会変動には、良い面と悪い面、光と影、喜びと痛みが伴うでしょう。案外、本物の風雲児が出現しない世の中の方が、平和で良いのかもしれません。
もちろん、ラーメン店や漫画での風雲児は、大いに結構だと思いますが。
そろそろ、小さな風雲児がやって来る時刻です。
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