8.好きじゃないのに近づいてきた

ずっと彼女が好きだった。

初めて見た時から片思いしていたのに彼女はボクを見向きもしない。ボクには告白する勇気もなかった。だがある日、彼女の方から僕に告白してきたのだ。理由を聞いてみたところ

「私を助けてくれたから。」

との事だった。確かにボクは、彼女が溺れかけているのを見つけてすぐに救急へ通報した。通報した後すぐに逃げてしまったし、顔も見られていないと思っていた。だが結果オーライだ。最近連続殺人のニュースも見るようになり、彼女の身を案じていたこともあり、ボクは彼女と付き合うことにした。

だが彼女はボクを好きな訳では無いようだった。

今は当時と違う場所で彼女と一緒にいる。

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