お兄さんへの想いを拗らせてしまった主人公・広彦くんの迷いや葛藤が身につまされるような作品です。
描写の妙が感情移入しやすく導いてくれて、お話の中にどっぷり浸ることができました。
お兄さんへ向ける思いが、どのような想いかは、まだ広彦くんの中で決着がついていませんが、だって、仕方がないんです。
傷心の広彦くんに関わってくるのは、『兄に似た隣人』『兄の同僚』。
お兄さんへの想いに整理をつけたくても、お兄さんの影がそこかしこにあるのですから!
また、恋愛描写だけでなく、仕事に対する葛藤などを交えて広彦くんを描くことで、本当にお兄さんのことが好きなのだな……と感じました。
そして、少しずつ関係性を積み重ねて丁寧に綴られてゆくお話にトキメキと萌えをギュンギュン感じます!
広彦くんが今後、どのように自分の気持ちに決着をつけるのか。とても楽しみな作品です!