風呂と餃子と幽霊と

@manpukugyuniku

第1話

「...なにこれナニコレ何これ7250?????」


あ、こんにちは皆様。...おはようございますの人も、こんばんはの人も、とりあえず聞いてもらいたいのですが。


あのですね?仕事終わりに1人で(今寂しい奴って思った奴ら放課後体育館裏集合!)行きつけのラーメン屋のカウンターでいつものメニュー食べながら一杯やってたら


自分の右横に片足がないおっちゃんと(渋くてかっこいい)、左横に明らかーに身体全体が透けてるおねぇさん(かなりナイスバディ)が座ってきて普通にメニュー表見てたら、貴方ならどうしますかっ☆(^з^)-☆


何これってなりますよね?そうですよね?


ワタシイマソノジョーキョーナンダテヘペロタスケテー


「あのっ!マスター!」


「何だい風華ちゃん?豚骨ねぎラーメンにんにく5倍DXとふくこ特製ジャンボ餃子2人前で間違いなかったよな?あ、ビールお代わりかい?あいよっ!」


「あー...、違くて、その、あの、こういうご時世だし、そのー、他の席に案内してもらった方がいいんじゃないカナー?何て思ってさー?

ほらあのサークルマジシャン?みたいなさー...」


「サークルマジシャン?なんじゃそら。

他の席も何も風華ちゃんしか客いないんだからいつも通りカウンターでいいだろ?

俺の顔見ながら食うのはやだってか?

ちっと我慢してくれよー笑」


「いや、そうじゃなくて、隣りのさ...」


「「それを言うならソーシャルディスタンス」」


「あ、そうそう!!!それだ!......................ってヒィィィィィィィィィィ!!!」


隣りのイケおじとセクシー姉さんが喋ったーーー!!!!!ぎぇーーーん涙

おばーちゃーん!おじーちゃーんタスケテー涙


「風華ちゃん?どした?...ハッ!さてはGでもいたか!?クッソぉあの飲食店に現れる憎き魔物め!成敗してくれるわ!!!」


「あ、違くて違くて!いないよ!

ラーメン屋ふくこは今日も清潔!綺麗だよ!

...あのさ、マスターには見えてないの?」


「何がだ?Gか?俺には見えてねーぞ?」


「そか...」


「「このおっさんには見えてないから」」


両隣から声がした。


「ヒッ...」


「風華ちゃん顔色悪いぞ?今日は帰った方がいいんじゃねーか?もうほとんど食い終わってるみたいだし...お代はまた週末にまとめて払ってくれりゃいいからよ」


「うん、うん、そうするね。ありがとマスター!おやすみなさい」


そう言って私はダッシュで店を出た。


「次はあの子ってわけか」


「そうねー。頼りなさそうだけど可愛いしワタシ好きかなー」


...なんて会話をしてるこの世の住人でない2人がいたことは知らずに。


拝啓 親愛なるおじいちゃん


ずっとずっと大好きだよ


大好きなんだけど、あの、


とんでもねぇ能力くれちまってよぉ!?!?


大好きだよこのクソじじいー!!!!!


こんな形見はいらねーよ!!!


(続く)

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