ありえない、アゲインメッセージ

進藤 進

第1話  何が言いたいのかな?

振られたあの子。

振られたあの人。


もう一度。

もしも、信じられないけど。


電話。

メッセージ。


やっぱり、好き。

君と、やり直したい。


ありえない。


なのに。

なのに、期待している。


泣きたいほどに。


切なすぎる想い。

でも、ずるい私。


同じ想いを。

誰かに与えているのは分かっている。


ズルい。

ズルい、私。


恋の駆け引き?

そんなものは知らない。


ただ、貴方が好きだっただけ。

貴方の背中を追いながら。


私は純粋だったのですか?

そんなに奇麗な私ではありません。


寂しかった時。

あの人の温もりが嬉しかった。


でもでも。

好きだったのは、貴方だけ。


そう。

そう、思いたいのです。


だけど。

焦がれる自分の想いと同じに。


あの人にも。

同じ想いを抱かせた?


あり得ない。


やっぱり、貴方が好き。

本当に安心できたのは、あの時の言葉だけ。


いやいやいや。


アゲインメッセージなんて。

私が望むように、あの人に私が送るなんて。


送れないから。

送られないから。


ありえない。

アゲインメッセージ。


教えてください。


そんな不条理な想いを。

奇麗な恋しか、してはいけないのですか?


私は待ってはいけないのですか。

あり得ない、貴方からのメッセージを。


何度も諦めては。

静かに心の中のメモを読返しています。


だから。

ふと、夕焼けのオレンジの中に。


ロマンチックに濡れた想いが。

彩られる気がして。


ついつい。

探してしまうのです。


儚い貴方からの言の葉を。


エンドレスな気持ちを抱きながら。

今夜も一人で眠ります。


愛しています。


私からの一人きりの呟き。

ああ・・・。


あの時と同じように。

貴方に届かないかな?


そんなニアリーな想いが。

今、幻想の夜空に。


無数に飛び交っています。


だけど。

私の想いは。


世界中の誰よりも。

貴方に届いて欲しいのです。


それでも。

この想いは、ここだけのエピソード。


沢山の文字の中に。

埋もれていきます。


ずっと、安らかに。

眠りにつくのです。


何だか。

眠くなってきました。


お休みなさい。

愛おしい貴方。


お休みなさい。

疲れた私の心。


そして。

みんな、みんな。


明日が幸せでありますように。

心から願います。


ではでは。

お休みなさい。


やっぱり。

あの人も。


同じように。

眠れない夜を過ごしているのですか。


ふふ・・・。


そうですね。

私の独りよがりの思い込みですね。


※※※※※※※※※※※※※※※


失礼しました。


こんなクドクドした短編。

皆様には辟易でしょうね。


でもでも。

誰かが。


恋に疲れていたとしたら。

そんな思いで綴りました。


どうか。

元気を出してください。


何十年も昔の。

自分からのメッセージ。


どうか。

受け取ってください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る