第4話魔女の策略

高橋光希がいなくなってから数日が過ぎた。

またあのむなしさと寂しさが僕を支配している。四宮あおいのときもそうだたが、あの七日間が楽しすぎたため、彼女らが消えてからの日々が苦しいほどの虚無感が僕をおそっている。

もう、僕をいじめるものはいない。

ただ僕を相手するものもいない。

その日も僕は一人で登校し、教室の椅子に座る。

あれっおかしいぞ。

誰も登校してこない。

今日は休みなんかじゃないはずななのに。


「それは私の妖閉空間だからさ」

声がする。

振り向くとそこには君塚みどりがたっていた。

妖閉空間なんだそれ?


「魔力でつくられた疑似空間さ。ここにはもう誰もはいってこない」

君塚みどりは僕に近づき、なんと膝の上にすわる。

あれっ体が動かない。

「うっ動かない」

正確には口と目だけは動くといったところか。


「十分に魔力がたまってきているようだね。私はこのときを待っていたんだよ」

ペロリと君塚みどりは僕の頬をなめる。


彼女は何をいっているんだ?


「君はね私と同じ種類の人種なのさ。いわゆる魔術師だ。だが、君はその力の使いかたを知らなかった。だから教えてあげたのさ」

君塚みどりはウインクする。

瞬時になんと僕の未来の姿に変身する。

「君にあのアプリをさずけることによって魔力の正常に流す手助けをしたのさ。そのアプリはきっかけにすぎない。これにより君は支配の魔術をつかえるまでに魔力を高めた。実にうまそうだ」

変身をとき、またペロリと僕の頬なめる。

「実にこくがあり濃厚な魔力になっているな。君の魔力のみなもとは嫉妬に憎しみ、それに虚無感だ。あのアプリを使わせることによって私は君の魔力を向上させたのだ。高められた魔力をエナジードレインするためにね」

君塚みどりは僕の両手を握り、キスをする。

そうするとどうだろうか、意識がどんどんと遠退いていく。

僕は椅子ごと君塚みどりの影に沈んでいく。

「さあ、私をさらなる魔術師としての高みに導く糧になりたまえ」

アハハッと君塚みどりは高笑いする。

僕はその笑い声を聞きながら意識を失った。

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