第3話髙橋光希との七日間
四宮あおいはもう僕の家を訪れることはない。もうあの美貌に触れられないと思うと悲しくなってきた。このアプリを使えば七日間は好きなことをすることができる。だが、それが過ぎればそれまでだ。また孤独な日々に逆戻りだ。
僕はスマホに残る四宮あおいの画像を見ては自慰にふける。その時は気持ちいいが、あとで余計にむなしく、寂しくなるだけだ。
ただ彼女に会わなくなったということはもうあの苛めからは解放されたということだ。なにかあれば四宮あおいの恥ずかしい写真を持っているので、もう彼女は僕に手出しできないだろう。
そうだ、他のやつらにも復讐してやろう。残るは髙橋光希と君塚みどりだ。
そして復讐の機会は案外はやくめぐってきた。
お気に入りのコミックの新刊を買おうと本屋にたちよったとき、僕は髙橋光希と出会った。濃い顔でスタイルはいわゆるグラマーだ。制服のブレザーの上からでもわかるぐらい胸が大きい。
「義宗っちもこのコミック読んでるんだ。アーシもはまってるんだよね」
髙橋光希はなれなれしくはなしかける。しょっちゅう僕にビンタしてたくせに。
「なあ髙橋、今から僕の家にこいよ」
すでに
「うん、いいよ。アーシ行くわ」
あの乱暴な髙橋光希が従順に僕に着いてくる。
家に着いた僕はまず髙橋光希を裸にした。
なんてでかいおっぱいだ。こんなのグラビアでしかみたことないや。
「なあお前胸でかいな」
僕は言う。
「そうなのよね。Kカップもあるから肩こってしかたないのよね」
なんとそんなにでかいのか。たしかに制服がはちきれそうだったな。
ためしに揉むとあまりの柔らかさに僕は驚愕した。どうして女の子ってこんなに温かくて柔らかくて気持ちいいんだ。
抱きしめると髙橋光希は僕の頭を撫でてくれる。
「キスしていいか?」
僕はきく。
「いいよ、義宗っちチューしよう」
髙橋光希の唇は分厚くて柔らかくてなんていう気持ちよさだ。
僕は何枚も髙橋光希の裸の写真をスマホで撮った。これで僕に逆らえないはずだ。
髙橋光希は四宮あおいと違い料理はそれほど得意ではなかった。カレーとかパスタとか簡単なものしかできない。
でもナポリタンは絶品だったな。
ただ彼女もかなりのオタクなようで僕と一日中アニメやゲーム、コミックの話をしたが話が途切れることはなかった。
女の子と会話するのがこんなにも楽しいとは思わなかった。
それにおっぱいは格別に大きいので、眠るときに抱きつくとその抱きごこちは抜群に良かった。
おっぱいに顔を埋めていると赤ちゃんみたいねと頭を撫でてくれる。
朝起きて学校にいこうとすると髙橋光希は僕の手をつかみ、ひき止める。
「いいじゃん、学校なんて休もうよ。それよりゲームしよう」
髙橋光希は僕にコントローラーを手渡す。
そうだな、髙橋光希に好き勝手命令できるのは七日間、もうあと六日しかない。
学校なんていってられないや。
髙橋光希と遊んで、エッチなことして、疲れたら一緒に眠ろう。
髙橋光希は四宮あおいほど美少女ではなかったが、ペルシャの血をひいているというだけあって目鼻立ちがくっきりしていて、それなりに美人だ。おっぱいも大きいし、なによりオタクトークするのが楽しい。
「ほらこれ見てよ」
髙橋光希が僕にタブレットを見せる。
そこにはある漫画が描かれていた。
内容はBLものだったが、ひきつけられるほど面白く、絵がとてもきれいだった。
「なにこれ、すごく面白い」
僕は素直な感想をいう。
「これアーシが描いたんだ。アーシ将来漫画家になりたいんだよね」
髙橋光希は言う。
この絵ははっきりいってプロ並だ。
彼女もしっかりと自分の将来を考えて努力している。
それに比べて僕は苛められた腹いせにアプリを使ってエッチなことばかりしている。
将来のことなんて考えたことないや。
自分のことが情けないと思いつつ、手は髙橋光希の巨乳を揉んでいた。
僕は結局、七日間も学校を休んだ。
休んでしたことといえば髙橋光希とアニメをみたり、ゲームをしたり、一緒にお好み焼きを食べたりと我ながら怠けた生活を送った。もちろんエッチなこともたっぷりとした。何せ彼女の体は僕のこのみの豊満ボディだったからね。
六日目の夜、僕はこの感触を忘れまいと髙橋光希の豊かな体を抱きしめて、何度も何度も大人のキスをした。
「このままずっと君とこんな生活がしたい」
僕は言う。
「アーシも。アーシ義宗っちのこと大好きよ。ずっと義宗っちに抱きしめていてもらいたい」
それはきっとアプリの効果でそういわされているのだろう。それでも嬉しかった。
七日目の朝、目がさめると髙橋光希の姿はそこにはなかった。
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