園崎優子

園崎優子①

私の名前は園崎優子

年齢はは27

趣味は特にない

あえて言うなら録画予約しておいたテレビ番組をチェックするくらい?

実家で両親と3人暮らし

ずっとしたかった仕事も出来てるし何も問題無いと思ってる

だけど周りの反応は私の期待とは違うみたい

母「はー、今日も相変わらずねー

 いつになったらゆうちゃんに王子様が現れるのかしら」

私の癪に触るように技と言ってるのか分からない

だが朝食を作ってくれてる手前怒りを抑える

「お母さんその言い方辞めてよ

 私はこのままでいいって言ってるでしょ」

母「何よ

 私はただ心配してるだけじゃない」

母の気持ちも分かる

家族の中で私だけが美女と野獣症候群になった

肌は羽毛で覆われ、翼が生え、顔には立派な嘴が付いている

その姿は羽こそあれど天使と呼ぶにはあまりにもかけ離れてた

最初は確かにショックだった

だけど突き出た嘴で味噌汁を飲むのも慣れて来たわ

父「ま、優子もいい年になんだから自分のことは自分でするだろ」

母「もー、そんな素っ気ないこと言ってほんとは知ってるんだから」

父「なんだ」

母「あなたが野獣になってないって事は私達を愛してくれてるって事でしょ?

 もちろん最初から分かってたけど」

父「そ、そんな事ない」

母「照れちゃってかわいい」

父「こら抱きつくな!」

朝っぱらからイチャつきやがって

確かに考えない訳じゃない

これを機に結婚したって同期もいるし焦る気持ちもある

だけど結婚?

冗談じゃないわ!

せっかく頑張って仕事をして来たのに全部無駄になるじゃない

それに今婚活してる男なんて自分にしか興味が無い奴らばかり

仮に共働きで結婚して子供ができたとしても

面倒な家事や育児は全部押し付けて遊びに出かけるに決まってるわ

(あくまで個人の感想です)

この姿になったからと言って今までと変わらない

いつも通り生活していくだけ

変わったのは化粧とスキンケアをする必要が無くなったことかな

「ご馳走様

 今日も遅くなりそうだから晩御飯はいらないわ」

母「はーい

 お仕事頑張ってね」

「うん」

いつも支えてくれる両親には感謝してる

でも今は目の前の仕事をこなすのに精一杯

先のことなんてとても考える余裕はないわ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

美女と野獣と日本列島 めたやん @dark_matter_cake

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ