第15話 山へ進め 1
「ああ……空が青い…‥見ろよ!下界の人間なんて、ちっぽけなものだ」
「おまえ。ほんとに僕より2つ年下の10歳か?……いつも思うけど爺くさい」
「どうだアラン
「……あれが僕たちが住んでる城か?……随分と小さく見えるな」
「そろそろ休憩を終えますよ。お二人とも」
「もう少し休ませてよカーラ。僕はレイみたいに体力が無いんだから」
「のんびりしてると山の別荘に着く前に日が暮れてしまいますから。それにもう少しですから頑張ってくださいね」
「その大きな
「いや、これには僕の大事な本が入ってるから自分で持っていくよ……それじゃあ出発!」
「……あれかなり重いのに。アラン兄って結構体力あるんじゃないのか?」
「良かったですね坊ちゃま。……アラン様が元気を取り戻して」
「……ああ……無理にでも連れて来てよかった。
第二夫人のぺトラはクーデター計画の首謀者にもかかわらず、処刑でも
後になってからぺトラが実家に帰ってから何か仕掛けてこないか心配になったんだが、父上が言うには魔王騒動や……「くしゅんっ!」……帝国の守護神が魔王に追われて逃げ廻って……「……へくちっ!」……行方不明になったので今の帝国事体に力が無いので何の心配もいらないとの事だった。
「カーラ?大丈夫?」
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