相方

バブみ道日丿宮組

お題:セクシーな靴 制限時間:15分

「脱がせるつもりなかった」

「結果は脱がしてるじゃない」

「いいくつだと思った」

「それでぺろぺろしてるの? とんだ変態じゃない」

「君の味も付加されてるし、より一層いいくつ」

「じゃぁ生身はいらないんだ」

「そういうことじゃない。脱いだ下着も、靴下も全部好き」

「でも、くつに夢中じゃないし、それ中身じゃないから」

「こんな淫らなくつがあるって知らなかった」

「ただのハイヒールなんだけど」

「ガーターベルトに合いそう」

「あなたすぐ破るから、着ない」

「興奮しただけだから、着て欲しい」

「下着もいくつだめになったことやら……」

「代わりの下着は買った」

「なんであんな変態チックの下着をつけなきゃいけないのよ」

「それは君に似合うと思ったし、えっちするとき興奮するって思った」

「スカートがめくれたり、ズボンに浮いてたら、痴女に思われる」

「そんなまがまがしいセクシーな下着じゃないと思う」

「あなたはいいわよね。幼児体形で、幼児肌着しかつけなくて」

「選べるのがそれしかない」

「探せばたくさんあるわよ。ってか、私も買ってあげたわよね? あれはどうしたの」

「大事にしまってある」

「出しなさい。履きなさい。つけなさい」

「なんか自分に合う気がしなくて……」

「大丈夫。あなたは十分に可愛いから。だから、くつを舐めるのをやめなさい。新品だとはいえ、何かの病気になったら困る」

「君の細菌なら歓迎」

「試着で履いてしかいないのに、それはないわ」

「残念」

「もう……こんなぐちょぐちょにして、返して。代わりにこの下着をあげるから」

「こ、これは……!」

「喜び過ぎよ。ただの縞パンじゃない」

「君もこういうの履くんだ?」

「あなたとおそろいにするために買ってあったのよね。ちゃんとブラもセットで用意してあるわ。散々いってるけれど、あなたもブラしなさいよね」

「なんか窮屈に感じて」

「小さくてもしっかり守る必要があるんだから、服の上から乳首とか見えたら危ない」

「そうかな?」

「そうなの! もしかして今つけてない?」

「……どうかな」

「目をそらすんじゃないわよ。ほら、脱いで」

「脱ぐの? 本当に?」

「散々見合った仲なのに、今嫌がるの?」

「……うん、わかった」

「ほら、やっぱりつけてない」

「だって、めんどくさい」

「そんなことじゃ、乙女は務まらないわよ」

「する気もない」

「はぁ……仕方ない。お風呂に入って、お色直しよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

相方 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る