そして僕は彼女を助ける

パソコン

第1話

俺はその日も、仕事で会社に向かっていた。

「今日で終わりか~、はぁ~......」とため息交じりに歩いていた時だった。

歩道橋から女性の声が聞こえて来たのだ。

「助けて下さい!子供が転んでしまって!」

母親らしき人物の声を聞きつけたすぐさま声の場所へと向かった。すると、そこにはランドセルを背負っている女の子が道路の真ん中に倒れていたのだ!

「大丈夫ですか!?しっかりして下さい!!」

声を掛けながら必死に体を揺さぶって声を掛けるも反応はない。しかもよく見ると手には血が付いていて、服には穴が開いていた。もう猶予もないと思ったその時だった......

「......ん?んん?」

突然女の子が起き上がったのだ。しかしそれは起き上がったというよりかは倒れている状態から起き上がるという表現の方が合っていそうだった。

「だ、大丈夫!?」

俺が思わずそう聞くと、彼女は笑顔でこう答えた。

「うん!私は大丈夫だよ!!それよりもお母さんを助けないと!ほら立って!」

彼女の手を取って立たせるが、母親の所へ向かおうとした次の瞬間、なんと今度は自分が車道側の歩道に移動していた。そしてトラックがすぐそこまで迫っていることに気がついた瞬間!

「危ないっ!」

彼女を咄嗟に突き飛ばしていた。その瞬間、強い衝撃を感じて目の前が真っ暗になった。次に意識を取り戻すとそこは病院の中で、どうやら奇跡的に助かったようだと医者から聞かされた。 しかし俺はこの事故が原因で足が不自由になってしまった挙句、記憶を失ってしまい、身元不明のまま孤児院へと引き取られることになってしまったのであった......。 俺はその後トラックとぶつかったことで頭を打ってしまったということになっていたが、実際は違う。実はあの日あの場所にいたのは、俺と彼女しかいなかったらしい。つまり、この記憶喪失というのは嘘であり、本当は別の世界に来たことによって起こったものだということにこの時気がついてしまったのだった......。 このことから俺はこの記憶を誰にも知られないようにしようと思うようになり、いつか自分の正体がわかる日が来るまでは絶対に秘密にしようと決めたんだ。これが『記憶を失ったフリをする』ということである。.......

俺はそれから数年後に高校を卒業して大学へと入学して一人暮らしを始めた。幸い俺の家は高台にあるマンションだから、生活面においては全く問題はないのだが...一つだけ問題がある。それは『この世界の知識が全くないということである!』これはかなり不味いことなのでは無いのだろうか?今、俺が知っているのはあくまでも本などを読んで調べたことだけなのだ。アニメやゲームなどを一切知らないのでこれからどうなるのかさっぱりわからないのである。もし仮にこのまま物語が始まるとしたらその舞台というのがどこなのか分からないままでは対応できないではないか?!そこで俺は図書館に行ってこの世界についての資料を片っ端から読み漁っていった結果分かったことがいくつかあるのだが......それは以下の通りである・ここは剣と魔法の世界であるということ

・この国の名前はグランディア王国で人口約2700万人

・主な首都は王都グラディアブルであること

・魔獣と呼ばれるモンスターのような存在がいること ・魔法という技術が存在していること

他にも色々調べまくっていたので分かっていることはたくさんあったけど、その中でも特に重要な情報は以下の三つだった

一つ目はこの世界には人間の他にエルフ、ドワーフなどの種族も存在しているということだ。ちなみに俺に両親はいないみたいで、苗字もないみたいだ。

二つ目の情報は街ではよく見る冒険者ギルド的なものがあるということ

三つ目はダンジョンがあり、そこにはお宝が多く眠っている可能性が高いということだ!正直ファンタジー系の作品が大好きな俺としては是非とも行ってみたいなと思っているところだが、いかんせん危険が多いということなので行くことをやめておいた。まあ、そんな危険なところに行かないのが一番なんだけどね♪(汗)そして最後の情報だが......それはこの街の近くに森があるらしくそこは昔から魔物がたくさんいるらしいのだ。しかもその森の中には古代文明によって作られたと思われる遺跡のようなものがあるのだとか......。とりあえずその森に行こうと思った矢先の事だった。俺は彼女のことを思い出したのだ。どうやら彼女は俺の記憶がなくなる前に出会っていたようで名前を聞いてすぐに

「あなたは誰?」と聞いてきた。

もちろん俺も覚えてなかったので最初は素直に答えようとしたんだが......ふと思い返した時に違和感を感じた俺は彼女に聞いてみたら

「......あのさ、俺たちって昔どこかで会ったことないかな?」

と聞くと......少し考えた後にこう言ってきた。

「.........覚えてない....でも私はあなたを知っているの......」

と言ってきたのでどういうことか聞いてみると.....実は俺には記憶喪失前の記憶があったらしいのだ。なぜ彼女が知っていたかというと彼女もまた同じ現象に巻き込まれたからだそうでその時に記憶をなくしてしまったのだろうとのこと。それで俺が覚えている彼女の特徴を教えてもらうことにしたのだが............

「え~っと......まず髪が黒くて長いストレートヘアーで身長は約165センチぐらい......あと目は蒼い色をしていて髪の長さは肩くらいまであって顔は可愛い系で......あ!!それと肌が結構白くて胸が大きくておっぱいが大きい」

「......お前......まさか本当に忘れているんじゃないのか......?」

そう言われて初めて自分の胸の辺りを見てみるとなんと確かに膨らみがあって服からはみ出そうなぐらいの二つの丘があった。おそらくこの感じからするとブラジャーは必要なさそうだし......ということはやっぱり巨乳なのか!?そう驚いていると彼女はこう言った。

「...ま...まあいいや...それよりそろそろ暗くなってくるよ?

よかったらウチに来る?」と言われ断る理由もなかったのでついていくことにして一緒に宿屋に行くことになった。宿屋の部屋は二人で泊まるにしてはちょっと大きめの部屋だったがそれ以外に特に気にすることもなく俺はそのまま泊まった。宿代はもちろん二人分の代金を払った後で宿を出てみると外はすでに暗かったので街灯を頼りに歩いていると前から誰かが歩いて来た

「..........ん?...誰かと思えば君だったか......」

そう声をかけてきたのは先程あった女性だったのだが.........よく見ると手に何かを持っていたような気が.........そう思い返してみるとさっき出会った時とは髪型が変わっておりロングストレートになった黒髪に赤い瞳を持つ美人になっていた

「え......?ええっ!?」

と思わず素っ頓狂な声で叫んでしまった俺だがその直後、頭の中に知らないはずの映像が流れ始めた

『......俺の名前は天道総司だ』

そう言っていたのは先程の綺麗な女性だった。そこでようやく自分が何をしているのかを理解し始めると同時にさっきまで流れていた映像の正体に気づいた。それは小さい頃の記憶だった。今よりもっと幼くまだ親と一緒に住んでいた頃の思い出だ。何故そんな昔のことを思い出しているんだと思っていると今度は急に吐き気を感じてその場にしゃがみこんでしまう

「う ゙ぇええっ!!!」

いきなりのことで訳が分からないままその場に蹲って吐く俺を心配した女性が駆け寄ってきて背中を擦ってくれる

(どうしてこんなことを突然思い出したんだ!?)そう思っているとだんだん落ち着いてきたのでゆっくりと立ち上がり深呼吸をする

(ダメだ......このままじゃいられない......)そう考えて改めてさっきの記憶について考えた。どうやら俺が見たあの映像は俺の過去らしいけどなんであんなものを見たのかがわからない

『お前が忘れてしまった大切な思い出だよ』

『だからこれはお前が思い出して取り戻さなくちゃいけないものだ』

『......とは言ってもどうやって思い出すかだな......』 いくらなんでも急にこんな突拍子もない記憶を思い出せと言われてもすぐにできるわけがない。

『とりあえず今はこれを持っていろ。いつかきっと必要になった時に思い出すだろう......でもその前に強くなれ......そして大切な人を見つけてくれ...』

そう言って俺に一枚の紙を渡す......それは地図のような物でそこには色々と書かれていた。

・北西の街

ガルン

・東の街

リンドメル

・南の森

シフ村・西の街

ミライ・南の街

スノウ王国王都【サクソン】

(なるほどこの四つの街からなる都市国家群の中で俺たちがこれから向かう場所なんだな...)そう思う一方ではたして本当にここでいいのか?という考えが出てくる俺は一度思考を断ち切りもう一度周りを見てみた。

「......よし!まずは宿を取って飯にしよう!」

(とりあえず今は考えても仕方ないし後で考えよう!)

そう思った俺はそのまま街の中に入っていく

~ギルドにて~俺はこの街にある一際大きい建物の前にいた大きな扉の前には鎧を着込んだ人が見張りをしている

「おーい!ちょっといいか?」

そういうや否や俺は見張りに向かって走っていき声をかける

「......なんだお前さんは見ない顔だがどこのものかな?」

すると声をかけられた男はそう言いながらこっちを向いたので

「初めまして!自分は今日からここの冒険者になるソウジという者です」

そう言うと俺は右手を差し出し握手を求める

「ほう?新人さんだったか...俺の名前はギグだ、さっさと入んな。歓迎しようじゃないか」

そう言われて中へ入る俺そこで目にしたのはかなり豪華そうな食事に豪華な装飾などいかにもお金持ちの家に来たようだった

「...なぁギグよ、お前はここの職員なんだろ?ならこの町にいる貴族様達はどこに泊まればわかる?」

それを聞くと彼は少し驚いたような顔をして

「坊主そんなことに興味があるなんて珍しいな。まぁいい教えてやるよ。あんたは確かソウジだったな?...だったらそこの大部屋のとこを使いなよ。あそこなら貴族連中が来ることなんてまずねぇしな」

そう聞いてきた彼にお礼を言った後

俺たちはそのまま食事をした後部屋へ戻ったその後荷物を整理した俺はベッドに寝転がる

「......さてと、ここからいよいよ物語が始まるわけかぁ......」

そう言った彼の顔は期待に満ち溢れていてとても楽しそうだった

~翌朝~あのあと準備を終えた俺がギルドに行くとそこにはもう数人の人達が来ていた俺は彼らの元へ向かうと昨日と同じように手を差し出した

「よろしくおねがいします、みなさん」

そう言うとみんな笑いながら手を取り握手をする俺は席に着き料理を注文するその後は雑談しながら来る人を待つ事にしたしばらくすると一人の男性がやって来たその男性を見た途端俺は驚いてしまう何故ならばその男性は昨日会ったばかりの相手だったのだからだ

「まさか昨日の今日で会うとはなぁ...」

思わず言葉が漏れるとそこに居た全員がこちらを見てくるしかしすぐに自分たちの世界へ戻っていくどうやら自己紹介とかは必要無いようだちなみに俺は全員の名前を知っているのは名前を聞いて思い出したわけではなくここに来るときに教えてもらったからだ

しばらくして料理が出てきたと同時に一人ずつ自己紹介をして行く

「俺の名はハインリッヒ・フォウクランツだ!宜しく頼む!」

最初に挨拶をしたのは昨日と同じ剣士の男『ハインリッヒ』次に名乗ったのは魔法使い風の女性そして次が僧侶のような格好をした女性である

「私の名はアシュリア=アーテルハイドと申しますわ」最後に名前を教えてくれた女性はシスターのようでシスターの名前はシエルと言うらしい

「へぇーアシュリーって言うんだよろしくね」

そう言って俺も挨拶をして食べ始めるしばらく話していると外から悲鳴が上がるそれに気づいた俺達は外に出ることにした

俺達が出入口から外へ出ると目の前にいたのは巨大なトカゲだった見た目だけで言えばティラノサウルスに近いかもしれないただ違うとしたら前足の部分や尻尾などが全て緑色をしているということだ俺はそれを見て真っ先にモンスターだと認識してしまった理由はいくつかある一つ目はまだ俺たちには気づいていないことだ二つ目が周りにいた人たちが逃げていること三つめにそいつの口から何やら緑の液体を撒き散らしていることだ

「うぉ!?なんか吐いたぞ!?」

そう言いながらこちらに走ってくるハインリッヒそれを横に飛び退くことで回避し距離を取る俺はすぐさま弓を取り出し矢を構え放つ放たれた矢は真っ直ぐと飛んでいき見事頭に命中するしかし矢はそのまま弾かれ地面に落ちるだけだった(......まじか)そう思いながらも再び矢を引き今度は目に刺そうと構えるがその前に後ろから声をかけられた

「危ない!!」

後ろを見るとそこに立っていたのは昨日のシエルさんだったそしてその後ろにはさっきのトカゲよりも一回り大きな奴が一体

「ギャァァァァァ!!!」

耳に響くような咆哮をあげるそれと同時に近くに居た人達はその声のせいで倒れてしまうそれはそうだろうなぜなら今の声は咆哮を上げた声とほぼ同時に聞こえたのだからきっとこの声を聴いた人は皆倒れているだろう何故ならこの声は人の言葉とは思えない音なのだから

「これは...なんだ?」

そんな疑問を持っている間にもう一匹の奴が現れていただがそんな事を考えている場合ではないと思いすぐに行動へと移す

「みんな伏せろ!」

その一言によって全員がその場でしゃがみこむ俺が言った言葉をそのままの意味を理解したのかしゃがんでいる人たちに向かって叫ぶ「伏せて目を閉じてろ!!」その言葉を聞き急いで目を瞑って目を閉じる他の奴らも同じようにしていた

すると遠くから何かが近づいてくる音がしていることに気づいた俺たちはそっと顔を上げて見た瞬間驚愕したそれもそうだ何せ空を飛んでいる奴らがいたんだからな

でも一体何なんだよあれ?それになんでアイツこっちに来てるんだよそんな事を考えていた時、不意に横の方から強い風が吹いたそれが何かわからないまま思わず顔を覆った直後突風が吹き抜ける風の強さに耐えきれず思わず飛ばされそうになるそこでまた気づいたさっき吹いてきた風に違和感があったのだ何故かはわからないがあの風は俺に向いたように感じたんだそうして少しずつだが確実に迫ってくる風を見て

そして次の瞬間

「グガォオオオオオオオ!!!???」

悲鳴のような咆哮をあげていたモンスターは空中でバランスを崩してしまい落下してくるこのまま落ちればおそらく死傷者が出ることは間違いないそう思った俺はすぐに行動に移った持っていた矢を全て投げ捨て腰に携えている剣を手に取り走り出すそのままジャンプして地面へと着地した瞬間

「【身体能力向上】」

そう言い切ると同時にスキルを使い一気に加速する落下していくモンスターへと向かっていく落ちて来た奴に対してギリギリ届かない位置まで跳びそのまま剣を振り下ろす俺の手に確かな感触が伝わって来る

「ギィン!?」

そんな鳴き声と共にモンスターの姿がかき消える

「はぁ~疲れた~」

そう言いながら剣を鞘にしまう俺だが今の俺にはそんなことどうでもよかった(やばい!やばかった!)目の前に落ちている一枚の大盾を見ながら考えるさっきまでコイツと対峙していたが急に目の前から姿を消したと思えば急に下から現れたと思ったら上から降ってくるという事態になっていたしかも何故か俺の方に来るしいきなりだったせいか避けられなかった(ていうか避けたら後ろにいる人達に当たったりとかしたらヤバいだろ)そんなことを考えながら地面に落ちた大盾を見る全体的に紫色をした鉄で作られた円形の形をしている。

しかしその表面には大量のヒビが入っていた

「まさかさっきの衝撃だけで割れるなんてな...」

普通なら武器を持つ人の腕力などたかが知れてるのでどんなに力を込めてもこれほどまでに砕けたりはしないつまりこの大盾はよほどの筋力値を要求されるってことか まぁいいとりあえず一旦町へ戻ろうそう考え後ろを向く

「あっ」

後ろから声がするそれは今この場にいる誰もが思うだろう

『どうやってここまでこれたんだ?』

っとそう思うのも無理はないだってここはまだダンジョンの中だそれなのに突然壁を飛び越えて来た奴がいるのだ疑問にも思って当然だろう そう思いながら後ろを振り向いた瞬間そいつの正体に気づいた

「嘘...だろ?」

そこにいたのは全身灰色の鎧を着た大男そしてその肩に乗っているのは小さな羽を持った女の子である

「おい...あれってもしかして!」

「あぁ間違いない、あいつが噂になってる新種のモンスターじゃねぇか?!」

その言葉に辺りにどよめきが広がる確かにこんな大きなモンスターならば情報を持っていてもおかしくはないむしろ納得だそして同時にまずいと思った

「あ!こっちに来たぞ!」

その言葉通りモンスターはこちらへ向かってきているようだ(まずい...)そう思い身構えるそれと同時にこちらに向かって来ていたモンスターたちが急に立ち止まりこちらを睨むその様子を見ていた俺と後ろの人達は呆然としている中一人だけ動きがあった「お前ら逃げろー!!」

そう言いながら走り出したのは先ほど俺を助けてくれた男性だった俺はすぐにその人の行動の意味を理解するあの人多分ここで俺達全員を見捨てるつもりなんだろうそれに気づいてしまった途端頭の中が真っ白になる俺が助けに行かなければあの人たちは間違いなく死ぬだろう

(クソッこうなったらやるしかねぇ!)

覚悟を決め俺はその場から逃げ出そうとするその時だった

「待てっお前はどこに行くつもりだ!?」

そんな声が聞こえてきた声の方を見ると一人の男性が俺の肩を掴み引き留めようとしていた

「貴方こそ早く逃げてください!!あいつらはまだここにいます!!!」

そう言って振り払おうとするが男性の力は尋常ではなくビクともしなかった

「ダメだっ!!今お前がいなくなったらそれこそあいつらに殺されるだけだ!!!」そう言っている間もモンスターはどんどんこちらに近づいて来ているこのままでは本当に逃げられなくなるそう思った矢先

「そこのお二方!!!危ないですわよ!!!!!!!」

後ろからそんな声が聞こえたかと思うと次の瞬間何かが空から飛来したと思ったら次の瞬間轟音と共に巨大な砂埃が発生した

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

あまりの音に耳をふさいでいるといつの間にか掴んでいたはずの男性の手が離れており恐る恐る振り返るとそこには巨大なクレーターが出来ており地面がえぐれていた

だがそんなことよりも目の前に現れたモンスターたちのことで頭がいっぱいになっていた

「あれは...」

そこには先ほどのモンスターより一回り小さくなっているものの人に近い姿をしていたまるで人間の女性を彷彿させるような見た目をしているしかしその顔は怒りの形相をしており今にも俺たちに襲いかかってくるような体勢をとっていた

「「「「な、何だこの数は...?」」」」

全員がその数を見て唖然としていると一体のモンスターがこちらに向かって走り始めた

「「「「!!!!?」」」」

それを見た瞬間全員が驚き動けなくなってしまう

そして向かって来たモンスターが口を開け俺に噛みつこうとするその瞬間...

ガキィィン!!!!!!!!!!!!!!!!

突如として音が響いたかと思うと目の前で噛みつかれようとしたモンスターが横に吹っ飛ばされていたそれはそのまま近くの壁に激突し地面に落ちた後ピクリとも動かなかったおそらくさっきの攻撃を受けたモンスターと同じようにやられたのだろうすると突然あたり一面から風が吹き始める突然の風に思わず目をつぶるしばらくして目を開けるとそこにいたのは先ほどまで俺に向けて攻撃を仕掛けてきていたモンスターたちであった

「「「「グルルルルァァァァァァアァァ!?!?!」」」」

さっきまでとはうって変わり急に怯えるように震え出すそれを尻目に辺りを見回していると

「おいあんた達大丈夫か?」

そう声をかけられた後ろを振り向くとそこには先ほど倒したモンスターと同じ姿をした奴がもう一体いた(さっきはこいつじゃなかったのか?)そんなことを考えながら目の前にいるやつを見ているとそいつの口からいきなり火球のようなものが出たしかもそれに驚いたのは俺だけではなかった他の奴らも同様だったのか全員顔を青ざめさせた。そしてその火球はそのまま俺達に向かって飛んできた

まずいっ!俺はとっさに身構えるが火球はすぐそこまで迫っており逃げようにも足がすくんで動けないそんな時俺の隣に立っていた男性が前に出ると剣を構える

ズガンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

俺が放った雷撃魔法<サンダーボルト>とは違う電撃音がしたかと思ったら目の前の敵は感電しながら後ろに倒れこんだそれと同時に周りに風が止まったため見てみると敵だけではなくその奥にいる敵たちも全員倒れていたどうやらあの一瞬で一気に蹴散らしてしまったらしいだがなぜこいつはこんなことをしたのかと考えるよりもまずこいつらの治療をしようと思いポーションをかけたそしてその後、俺達はお互い自己紹介をした俺と隣の男性はそれぞれベル・クラネルlv.1とリヴェリア・リヨス・アールヴlv.3冒険者であるということが分かったので俺たちはギルドに戻り報告をするため別れた 。

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