第2話 もう一つの世界
「いたたた」
鏡の中に落ちた気がしたんだけど気のせいかな?
そんなことは、ないはず
私は、手が鏡を通り抜けるのをしっかりと見た。
あと鏡を見るとやはり透明だった。
「これって透明人間だよね」
どうしたものか
いつもと同じ学校
なんの変化もない
けど何かが違う
空気感?
ここは、私の知っている学校では、ないのだろうか?
少し散策したらわかるかな?
とりあえず私は、学校内を歩いて回ることにした。
まずは、音楽室って思ったけど授業中だな
廊下から覗くだけにしよう。
「なんの変化もないなぁ」
もう授業は、終わっていて生徒が近くを歩いているのだが私を気にする様子はない。
学校には、おかしなことは、なかったが生徒の様子がおかしい。
指定の行動どうりに動くロボットみたいだった。
そして目に光がなかった気がする。
でも一部の人は、光があるようにも見えた。
それは、壱丸ちゃんも例外ではなく。
こちらを見た気がしたけどなしもしてこなかった。
うーんどうしようか?
ここにいても何も変わらない気がする。
あれ壱丸ちゃんだ。
あれ壱丸ちゃん私のこと見てる?
えっなんか投げてきた
通り過ぎてった
「えっなに地味に痛かった。」
紙かな?投げられたの
手紙?
渡し方独特だな
とりあえずあけて読むか
硝子へ
はじめに私は、兎田壱丸ですが貴方の知っている壱丸では、ありません。
あとお気づきでしょうがここは、貴方の住んでいた場所とは、少し違います。
ほらパラレルワールドとか言うでしょう。
こちらの都合により貴方にあまり関わることができませんので少々強引な方法をとらせていただきました。
手書きですが地図を同封させていただきました。
きっと貴方の役に立つはずです。
壱丸より
えっここパラレルワールドなの‼︎
なんかおかしいとか思ったけどそういうことなの‼︎
てか壱丸ちゃん地図ナイス‼︎
えーーっとこれか
たぶん星の描いてあるところに行けば、良いんだね。
さすが壱丸ちゃん地図がわかりやすくて有能
あと結構近いから徒歩で行けそうだね
よかったー
見えないから電車乗れないと思うしってあれ見えないから電車乗り放題じゃない
まぁそんなことする暇は、ないけど。
今学校出るのなんか不思議な感じだな
なんかワクワクする。
花屋を曲がって真っ直ぐ進むってあれ猫かな可愛い。
あれどこ行くの三毛猫くんまってー
あれここどこ?
えっどうしよう地図があったからあそこまで行けたけどどうしよう。
後ろから声がした。
「おい お前何してる」
えっ誰だろ振り向くと明らかにやばそうな服装で透明のやつがいた。
中二病かな
絶対こいつやばいだろ。
逃げようかな
「おい そこのお前無視するな聞こえてるだろ」
「はい 聞こえてますが、、、えーと中二病かコスプレのかたですか?」
「中二病じゃないしコスプレする趣味もないからな この服は、仕事着だ」
なるほど中二病じゃないのか
てことは、服装的に
「警察の方ですか?」
いやでもこんな口悪いのか?
「元がつくが警察官だ」
元がついたら警察やめてない?
「元ですか」
「元だ」
、、、この人に道を聞くの嫌だけど仕方がない。
「あのここに行きたいんですけど どうしたらいいですか?」
さぁ元警察官どうする。
「あぁ ここか俺の現職場だな」
まじですか
「あとこんなわかりやすい地図なのになんで迷うんだ。 地図のはじまりの学校の方に戻ってるぞ」
まじですか
「あとお前信じられないみたいな顔すんな 鬱陶しい」
「酷いですね」
流石に鬱陶しいは、心にダメージが、、、
中二病さんは、穴が開くほど手書きの地図を見つめている。
「まぁいいか、、、 ほら行くぞお前」
「お前って呼ばないでください 中二病」
「俺お前より歳上だからな」
「見てわかりますよ」
「チッ」
ほんとに元警察かな
「おっ着いたぞ このビルだ。」
、、、ビル? あれこの中二病さっき職場って言ってたよね、、、
壱丸ちゃんここからどうすれば、いいんですか?
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