透明人間になった私ともう一つの世界

短外

第1話 違和感

朝起きてから何かがおかしい


一つ目

 近所のおばちゃんに挨拶されない

二つ目

 いつも逃げる猫が逃げない


そこまで重大なことじゃないけど二度あることは、三度あるって言うからな…


まぁそういう日もあるだろう


今日は、少し曇ってる雨が降りそうな気がする。


傘持ってきたらよかった。電車で来たからなぁー


この時間帯は、あまり生徒がいないからなんか不思議な感じがする。


しかもいつもより薄暗くて気味が悪い。


早く教室に入って寝たい


俯きながら歩いていると人にぶつかってしまった。

「きやぁ」

金髪で巻き髪…

何よりつけ過ぎた香水がとてつもなく臭い。誰か分かった、詰んだ。クラスカースト上位の花巻さんだ。

「すみません」

謝って許して貰えるだろうか?

花巻さんはあまり良い噂がないから本当に怖い


「あれぇ〜誰もいないじゃん 今何とぶつかったんだろぉ〜怖ぃ〜」

と呟きながら花巻さんは、どこかへ行ってしまった。


いじめの対象にでもなってしまったのだろうか?

無視に近いけどなんだろ


教室にこもってやり過ごすか


教室に入るともうすでにクラスメイトがいた

何か言われたりするのかな?


とりあえず早足でクラスメイトの、、、名前忘れたとりあえずクラスメイト一とクラスメイトニにしよう。


クラスメイト一とニの前を通り過ぎたが特に何も言われなかった。


あれ?

2人は、七不思議?の話をしている。

そんなのあるんだ。

寝ようと思っていたが暇だし盗み聞きさせてもらう。


七不思議

  一つ目トイレの花子さんと花太郎くん

花子さんは、三番目の個室を3回ノック

花太郎くんは、四番目の個室を4回ノック

花子さんは、さん付けなのに花太郎くんは、くんなんだね。


  二つ目学校の地下室

この学校には、地下室がないのにある条件を満たすと現れるらしい

ある条件ってなんだよ一番重要なとこだろ


  三つ目音痴の音楽室

夜の三時にピアノの伴奏と歌が聞こえるらしい。ピアノは、とても上手で肖像画の誰かが弾いてるって噂だけど歌が音痴過ぎて雰囲気がぶち壊されてるらしい。

肖像画が歌ってたらシュールだな


  四つ目保健室の人体模型と骸骨の喧嘩

人体模型と骸骨は、仲が悪くて毎夜毎夜喧嘩してるらしい。朝保健室を見ると凄い散らかっているらしい。

やめて差し上げろ保健室の出費がやばそう。


とここで先生が入ってきた。

そういや壱丸ちゃんが話しかけてこないな?

いつもは、話かけてくれるのになんか寂しい


しょんぼりしていると先生のよくわからなくて長い話が終わったようだ。


次は、壱丸ちゃんか?

「兎田 壱丸」

あってたよかった

「はい」

次の次が私で最後。

、、、あれ呼ばれない

「先生 私の名前呼ばれてません」


えっ無視流石に辛い

もしかして花巻さんと先生は、グルいやそんなわけ「先生 中江さんは、」

ナイス壱丸ちゃん

「無断欠席だ」

えっ?

「先生ふざけないでください私は、ここにいます。」

流石にこれは、と思い前に出た。

「じゃぁホームルームは、これで終わりだ次は、俺の授業か、」

「先生‼︎」先生の手を掴むと

「うぉっあれ手がうごかねぇ」

「先生大丈夫ですか」

壱丸ちゃん?

壱丸ちゃんも見えないふりをするの?


そこで私は、気づいてしまった



窓の反射に自分が映っていないこと


誰も私の存在に気づかないこと


一体どう言うことだろうか?こんなことありえるのか


とりあえず鏡を見ればわかるかもしれない


鏡 大きな鏡 どこだろう 学校にあるか?


あっ踊り場の鏡あそこに行こう



私は、全速力で走った。

踊り場を見ると


私は、映っていなかった。

「なんで おかしいでしょ」

鏡に近寄ろうとして足を踏み出した

だが床が少し濡れていたのだろうか?

私は、足を滑らしてしまった。


さいわい鏡との距離が近いため手を伸ばせば、ぶつかることは、ない


だが私の手は、鏡をすり抜け

前に前に私は、倒れるように鏡に入ってしまった。


「えっちょっとあーーー」


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