祝100話

前書き


いつも【道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました】をお読み頂きありがとうございます。


実は、100話目をいつの間にか達成していたみたいですww


本来であれば、【結さんに相談へ】という話を書くつもりでしたが、明日に振り替えます。


本日は特別な話を書いてみようと思います。


話としてはIFなので、本編には一切関係ありません(╹◡╹)


多分w


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【sideミズモチさん】



ボクの名前はミズモチさん。

ご主人様がつけてくれた大切な名前。


前にもご主人様はいたけど、前のご主人様は強い魔物を味方にすると、ボクをダンボールの中へ入れて道に捨てていった。


凄く悲しくて寂しくて…… どんどん体から力が抜けていく。


ボクはいなくなるんだって思うと怖い……


もうダメなんだ……


「えっ?そういえば少し前にダンジョンが見つかったとか」


声が聞こえて、誰かにすくい上げられる。


「それにしても小さいですね」


優しくて温かい手で包み込まれた。

気づいたら、ボクは暖かい部屋の中にいた。

魔力がないからもうダメだけど、暖かいところで最後を迎えられる。


嬉しいな…


「やっぱり水餅に見えるので、ミズモチにしましょうか?」


名前を呼ばれると身体中に元気が戻ってきた。

今まで力が入らなくて、ダメだって思っていたのに力が出て湧いてくる。


体が動いてプルプルと体が震える。


それからはとても楽しい日々が始まった。


ご主人様は、アベーヒデオーって、言うんだって。

ボクと話がしたいって言ってくれるから、ボクも頑張って話ができるように毎日勉強してるんだ。


あっ、勉強はご主人様が他の人間と話をしているのを聞いているんだよ。


外にはダンジョンだけでなく、色々な人たちがいて、最初は怖かったけど。


ご主人様の鞄の中は暖かくて、聞こえてくるご主人様の声は優しいから、会話を聞いて勉強をするんだ。ご主人様の周りにはメスがたくさんいるんだよ。


ボクにご飯をくれるヤバ〜が大好き。

他にも、シズ〜、ユイ〜、ハル〜、カリ〜とかがいて、ボクじゃ全員は覚えられない。


とにかくご主人様はメスに好かれてるけど、相手にしていない。

だって、ご主人様が一番好きなのはボクだから。


「ミズモチさん。今日は1ポンドのお肉です。たくさん食べてくださいね」


ボクのためにたくさんお肉を食べさせてくれる。


「ミズモチさん、今日も外は真っ白ですね。寒いです」


ご主人様はボクと一緒でツルツルしているから寒いのかな?

ボクはご主人様のお膝の上が大好きだ。

抱っこしてもらって、お膝に座ってご主人様に触ってもらうのが一番嬉しいな〜


だけど、いつものんびりもしていられない。

ボクは魔力がないと生きていけないから、ご主人様は頑張って一緒にダンジョンに行ってくれる。


「ミズモチさん、アイスカッター!」


ご主人様から命令されたら嬉しい。

ボクはご主人様と一緒なら、何も怖くない。

今日もダンジョンでご飯を食べるんだ。

魔力はボクのご飯、魔物もボクのご飯。

ご主人様がいれば、たくさんのご飯が食べられて幸せだな。


ボクが一番好きなご飯はオークだけど。

寒くなるとあんまりいない。


だから、ご近所ダンジョンに行くんだよ。

あそこは強い魔物がいっぱいで大変だけど、魔力が凄く芳醇で濃厚だから美味しい。魔物を倒すのに苦労するから、ボクがご主人様を守るんだ。


そんな日々が毎日続けばいいけど。

ご主人様は会社ってところにいかなければいけなくて大変そう。


「ミズモチさん。ただいま帰りましたよ」


ボクはご主人様の声を聞くと、玄関に迎えに行くんだよ。


【進化ミズモチさん】《ヒデ〜おつ〜》


お出迎えをするはボクの仕事だ。

ご主人様はボクを見ると喜んでくれるから。


「今日もお出迎えありがとうございます。すぐにご飯にしますね」


【進化ミズモチさん】《ヒデ〜ゴハン〜》


本当はご主人様って呼びたいけど、上手く伝わらない。


でも、もっと成長してお話ができるようになったら……


ご主人様ありがとうって


伝えたいな。


ボクを拾ってくれてありがとうご主人様。



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あとがき


祝100話は今日の朝でした。


ミズモチさんがこんな風に思っててくれたら良いなぁ〜


と言う話ですw


あっ、書籍発売しているので、ミズモチさんの応援をお願いします^ ^

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