第7話 弾丸カンボジア①

 その頃、私は都内の病院で勤務医として働いていた。週休二日制なのだが、休みが平日の水曜と金曜。木曜休めば、3日休みには出来た。


 そして、その当時、オフ会なるものを知り、良く参加していた。なにのオフ会かというと旅会。世界を旅している方の話を聞くうち、私も、再び旅に出たくなってウズウズしていた。



 そして、調べると、仕事終わった火曜日に羽田からの深夜便があるという。どこに行けるか調べると、結構どこにでも行けそうだけど。飛行時間を考えて、アジアに絞る。とすると、バンコク、シンガポール、に、東アジア。


 東アジアは、到着が中途半端だしという事で、東南アジアに絞ったが、どちらも行った事があった。となると、経由地として考えて、近くの国へ。そこで出てきたのが、カンボジアであった。


 カンボジア……カンボジア……カボチャ。そう、カボチャの一大産地……、でもなく。なんで、カボチャって、なったんでしょ?



 カンボジアと言えば、アンコールワット。私は、アンコールワットを調べる。すると、アンコールワットは、シェリムアップという都市にあるそうだ。しかも、バンコクから直行便も出ている。ヨシ、決まり。


 だが、火曜日仕事終わって、羽田深夜便のバンコク経由で、シェリムアップ。シェリムアップで、水曜、木曜、金曜の夕方まで観光して、また、バンコク経由で帰国して、土曜仕事という。世界弾丸トラベラーもびっくりの企画になってしまった。


 これは、一分一秒も無駄に出来ないと、シェリムアップの観光について調べる。すると、トゥクトゥクのような物で観光にまわるのが一般的らしい。うん、それはどうやって乗るんだ。と調べていると、シェリムアップの街中から、乗れる。


 だけど、そうやって調べていくうちに、車チャーターしても結構高くない事も知る。そして、久々の海外旅行を満喫しようと、考えをあらため、旅行会社の人と相談。車チャーター、通訳兼ガイドつきで、云万円を頼み。さらに、ビザ。入国する時でも良いようだが、時間を無駄にしないために、大使館に依頼して取得。


 飛行機、ホテルは安いのを見つけ手配する。こうして、準備完了。



 火曜日の仕事が終わると一路、羽田空港に向かったのだった。


 飛行機は、早朝バンコクに到着。そして、同じ空港でトランジットして、シェリムアップ空港に。飛行機は、観光地に向かうにしてはとても小さく。無事に到着すると、シェリムアップ空港に降り立つ。


 そして、ビザ待ちの長い行列を横目にさっさと入国。


 空港は、どこか南国っぽいようなジャングルっぽいような、おしゃれ外観の空港だった。



 そして、入国審査、荷物を受け取って、税関を通って、空港のホールに。すると、日本後の札を持って、ガイドさんが立っていた。


 こうして、シェリムアップ、弾丸移籍巡りが始まったのだった。

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