シンデレラの姉
帆高亜希
第1話
今日は血の繋がらない妹が第一子を出産したおめでたい日だ、お相手はこの国の王子。
国をあげての式典がこれからはじまる。
朝から街中にバンバンと花火があがる音が聴こえてくる。
え?参加しないのか、ですって?
招待されていないのに参加はできないです。
なぜ招待されていないかって?
それは、お母さまと妹と一緒になって彼女を
なぜいじめたかって?
それは…。
どう説明したらいいのかしら?
私たちの実の父親が病気で死んでしまってからしばらく母子家庭だったのだけど、ある日お母さまの結婚が決まったの。
お相手は、裕福な商人。
お母さまは一応貴族の出ではあったけれど貧乏で、お金持ちと結婚する必要があったみたい。
新しいお父さまには連れ子がいて、それがシンデレラだったの。
私より3歳年下のシンデレラ…当時私は10歳になったばかりで、新しい妹ができたのが嬉しくて最初のうちは仲良く遊んだりしていたのよね…。
でもね、そんな生活は長く続かなかったのよ、
私たちが家族になって約半年後、お父さまがお仕事で外国へ船で向かって、積荷とともに沈没し亡くなってしまったの。
ああ、お父さまさえ生きていれば、こんなことにはならなかったのかもしれなかったのに…。
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