会社における雑談とは

ピチャ

会社における雑談とは

 新卒として入社した会社での私の仕事は、主に先輩方から指定された作業をこなすこと。それともうひとつ。人と人を繋げること。


 新卒入社すると、同期がいる。私の勤めた会社では、同期がかなり多かった。営業さんはもともとコミュニケーションに長けた方が多いので自然と関係ができていくが、物と向き合っている技術職の方は、人とつながることを知らない方も多い。

 しかし、仕事は一人では完成しないことが多い。特に新人は、わからないところを誰かに聞くことが重要だ。それは指導してくれる先輩だったり、他の方法を知った同期だったりする。知らないことを知らないままにし、溜まらせてフェードアウトしないように、くだらないことでも聞ける関係を作っておくことが大事だ。

 勿論雑談はいらないことも多い。だが、それは雑談ができないこととは違う。必要な雑談を必要なときにするのだ。そして、新卒において雑談ができる同期というのは、かなり強い。転職すると、同期がいなくなる可能性が高いからだ。新卒のときに同期の情報を集め、連帯感を強めておく。こうして、「困ったときにくだらないことが聞ける」関係が出来上がるのだ。

 みんなの前で同期に話しかける。その話が他の人に関連するなら、すぐにその人に話を振る。みんなで困ったときに、「困ったときに誰もが相談しに行く」上司をつくっておく。これにはその時新人を指導している方が適任だろう。

 こうして声掛けと相談のラインを作る。これが、私が「常にやらなければいけないこと」である。話すのが苦手な人に道を作る。話すのが得意な人は輪に入ってくるようにする。勿論それは雑談レベルで、いつもランチを一緒にしなければならないようなギッチリした関係ではない。たまーに誘いに乗る、これでいいのである。というより、誘いを断れるようにしなければ、それはコミュニケーションがとれていないのと同じだからである。

 私は同期の輪を長持ちさせた自信がある。あるが、実は会社はそんなつもりはなかったらしい。どんどんふるい落としたかったようで、そうすると、私のやることと相性が合わない。どうやら、適した人間がくるまで採用しつつふるい落としつつ待つみたいだ。そんなことあるのか。あるんだって、私には想像ができないが。社長のお気に入りだけの会社。なんでやねん。

 あの会社は、一人ひとりどんな仕事を受け持っていくか、明確にさせたほうがいい。作業員はパートがいいと思う。できれば部屋を分けて。

 面談も雑談も、仕事をうまく回すためにあるんだよ。

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